元TBS記者でジャーナリストの武田一顕氏が25日、MBSテレビ「せやねん!」に出演。消費税減税がなかなか進まない理由を解説した。

 自民と維新が署名した連立合意文書には、2年間の食料品の消費税減税について協議を継続することが盛り込まれた。しかし、維新の藤田文武共同代表は23日、ラジオ番組で「事実上先送りになった」との認識を示した。

 藤田氏は高市早苗首相は消費税の減税に前向きだったとしながらも「短期間で(高市氏が)自民内をまとめ上げるのは厳しかった」と説明した。

 消費税減税がなかなか前進しない要因について、武田氏は「〝仕返し〟にビビる議員がいるから。消費税をなくすことを進めることで、国の会計係である財務省の怒りを買って税務調査が来るのをビビっている」と指摘した。

 その真意については「財務省というのは自分のところにお金がいっぱい入って来て、いっぱい使うというふうにどうしても考える。入ってくる方も、国税庁と言って財務省が握ってるわけです。その人たちは税務調査と言って、捜査権を持っているんです」と説明。

 続けて「そうすると、私聞いたことあるんですけど、議員の中であんまり『税金安くしろ!』と言うと、財務省が怒って、国税庁から自分のとこに税務調査とか〝お尋ね〟が来るんじゃないか。『それが怖い』と言っている人もいるんです」と証言し、「実際に所得税法の違反で捕まった議員も何人もいます。もちろんそれは悪いことしてるし、裁判になるんだけども、〝お尋ね〟とか税務調査だけでもビビるじゃないですか。それだけが理由じゃないけども、与党の議員は『もし来たら…』と怖がってる人もいます」と明かした。

 これに番組MCのトミーズ雅は「怖がってる人間、国会議員になったらアカンやん。ほこりが出ないから国会議員なってんのやろ?」と憤ったが、武田氏は「裏金議員と言われて政治資金収支報告書の不記載もここ1~2年出てきてますよね。あれだって『脱税』にしようと思えば(脱税で捜査しようと思えば)できるわけで。どんな軽犯罪だって捕まえようと思えば捕まえられるのと同じ」と分析した。

 ではもう食品の消費税0%は絶望的なのか? 武田氏は「野党は『消費税下げろ』という旗を降ろしてませんし、国会の中では自民と維新が組んだからって、何でも通るという状況ではありません。だから、野党がガンガン言えばそっちの可能性だって出てくるかもしれない」と予測していた。