マリナーズは8日(日本時間9日)、タイガースとのア・リーグ地区シリーズ第4戦に3―9で逆転負け。対戦成績が2勝2敗となり、決着は本拠地シアトルで10日(同11日)に行われる第5戦にもつれこんだ。

 序盤から小刻みに3点を先取したが、5回に同点に追いつかれ、6回にグリーンのソロ、バエスの2ランなどで4点を失って試合を決められた。初戦黒星からの3連勝はならなかったが、この日の一戦では別の角度からも注目を集めた。4回無死一、二塁のチャンスで二塁走者だったジョシュア・ネーラー内野手(28)が何度も繰り返した不可解な動きだ。

 相手バッテリーが「ピッチコム」を使ってサイン交換を終えると、ネーラーはリードを取りながら左手を垂直に挙げてみたり、右腕を水平に伸ばしたり、両手を広げたりと打席のガーバーに投球コースを示しているかのよう…。マウンド上の左腕・ホルトンもネーラーの方をチラチラと何度も振り向くほどだった。

 試合を中継していた「FOXスポーツ」の放送席では「これは露骨すぎますね」「こんなの見たことがない」と驚きの声が上がり、しまいには「ハッハッハッ」と笑いが起きる始末だった。

 結局、ガーバーは四球で出塁。無死満塁となり、遊ゴロ併殺の間に2点目を挙げたが、チームは敗れた。米メディア「ラリーブラウン・スポーツ」は「サイン盗み」と断定しつつ「投球する位置を伝えていたように見えた」と報道。しかし「タイガース側も気づいていたようで、捕手のディングラーはカウント0―2の時に内角に構えたように見せかけ、投球直前に外角に動いた」と分析した。

 MLBでは電子機器を使ったサイン伝達は禁止されているが、塁上からの伝達は〝合法〟とされている。ただ、最終的に勝利には結びつかず、同メディアは「相手をいら立たせたことは間違いない」「どう防ぐかは投手と捕手の責任」と効果を伝えつつ「無死満塁でたった1点しか奪えなかった」「第5戦目に向けてシアトルに戻ることになった」と〝オチ〟をつけていた。