自民党総裁選(4日投開票)を優位に進める小泉進次郎農水相が、2週連続で文春砲を浴びるも逃げ切りを図りたい算段だ。高市早苗前経済安保相が追走する中、林芳正官房長官は怒とうの追い込みを見せていて、最終盤は三つどもえの様相となってきた。最後まで何が起きるか分からない展開で、キングメーカーをうかがう長老、大物議員たちも忙しくなっている。
ステマ騒動で揺れた小泉氏に再び文春砲が投下された。2日発売の「週刊文春」は「進次郎側近が高市派党員を勝手に大量離党させていた!」と報じ、総裁選での不正工作疑惑を報じた。
自民党は9月27日付で総裁選の党員投票選挙人数の訂正を行っている。神奈川県の党員について「一部党員の継続に関し、齟齬があったため」と826人を増加させたのだ。
この件に関連して、同誌は衆院神奈川9区の支部長だった自民党前衆院議員の中山展宏氏が集めた党員に総裁選の投票用紙が送付されなかったと報道。小泉氏に近しい神奈川県議が勝手に党員らの離党手続きをしていた疑惑があるとした。中山氏は前回の総裁選で高市氏を支持しただけに、離党扱いになった党員らも小泉氏には投票しない可能性が高いという。
あたかも不正があったかのような報道に猛抗議したのはほかならぬ小泉氏だ。自身のXで「そもそも私は、自民党神奈川県第9選挙区支部において起こった出来事については、今回初めて知ったところであり、全く関知しておりません」と主張した。
続けて、「自民党総裁選挙の最中に、このようなそもそも私の関知しない事実を、あたかも総裁選のために私や私の関係者が行ったかのように強引に結びつけた記事を掲載することは、選挙に不当な影響を与えかねない不適切な報道であると言わざるをえません」と訴え、「強く抗議するとともに記事の訂正を求めて参ります」と、小泉氏にしては珍しく怒りをにじませた。
「文春報道は小泉氏を陥れようとこじつけた感は否めませんが、消えた党員票の実態を文春に明らかにしたのが自民党の中山展宏前衆院議員だったことが話題になっています。小泉氏のネガティブ情報を麻生派に所属していた中山氏が明らかにした背景がいろいろと勘繰られています」(永田町関係者)
麻生太郎元首相の影がチラついているというわけだが、その麻生氏は石破おろしを仕掛けたといわれるキングメーカーの一人。今回の総裁選ではどの候補者を支持するかを明らかにしていない。現在も唯一、派閥として存在する麻生派は林氏を除いた4人に推薦人を分散させている。麻生氏は9月30日に高市氏と会談しており、昨年の総裁選で支援した高市氏と再び急接近している。
「麻生氏の意中は小泉氏といわれていますが、後見人は菅義偉元首相で、すんなりと乗れない事情もある。林氏の後見人は麻生氏の天敵で知られる古賀誠元幹事長で、絶対に決選投票に進めさせたくないハズ。それならば議員票で劣勢となっている高市氏に票を回すのではないかとささやかれています」(党関係者)
ますます結果が分からなくなってきた。












