自民党総裁選(4日投開票)を優位に進める小泉進次郎農水相が、2週連続で文春砲を浴びるも逃げ切りを図りたい算段だ。高市早苗前経済安保相が追走する中、林芳正官房長官は怒とうの追い込みを見せていて、最終盤は三つどもえの様相となってきた。最後まで何が起きるか分からない展開で、キングメーカーをうかがう長老、大物議員たちも忙しくなっている。
高市氏には旧安倍派の番頭だった萩生田光一元政調会長が先週、「解党的出直しを訴えながら石破政権の政策を継承するのは違和感」として高市氏への支援を表明した。旧安倍派の支援を受ける高市氏はイメージが悪い裏金議員を推薦人に加えず表に出さない作戦だったが、萩生田氏はなりふり構っていられないと名乗り出た格好だ。旧安倍派に影響力を持ち、離党中の世耕弘成元経産相も麻生氏と会談するなど活発な動きを見せている。
林氏憎しで麻生氏と一致するのは岸田文雄前首相だ。旧岸田派はほとんどが林氏の支援に回るとみられるが、領袖だった岸田氏は小泉氏推しといわれている。
「林氏が総裁、首相になれば宏池会(旧岸田派)のトップも林氏に代替わりする危惧があるのでしょう。小泉氏の陣営には側近の木原誠二氏が入り込んでいる。小泉政権誕生なら岸田氏が要職に返り咲くのではないかともウワサされています」(党関係者)
退陣に追い込まれた石破茂首相も、支援候補について「1年間、政権で共に汗をかき、力を尽くしてくれた方、基本的政策を引き継いでくれる方が選ばれれば」と条件を挙げている。高市氏と小林鷹之元経済安保相は、石破氏からの要職打診を断った経緯がある。
引導を渡された小泉氏とは支援の密約説も流れていたが、ここにきて確執が浮上。ある議員秘書は「そもそも『1年間、政権で共に汗をかき』と言っている。小泉氏が農水相となったのは5月で、汗をかいていない。官房長官を務める林氏が本命ということになる」と指摘した。












