森保ジャパンから外れている、あの男たちはいったいどうなるのか――。負傷からの復帰を目指している現在無所属のDF冨安健洋(26)や、移籍を望んだもののクラブの方針でかなわずフランス2部スタッド・ランスに残留したMF中村敬斗(25)が、日本代表に戻れるのか気になるところだ。元日本代表MF前園真聖氏(51=本紙評論家)が、2人の状況を緊急検証した。

 冨安は7月にイングランド・プレミアリーグの名門アーセナルとの契約を解除して退団。2月に手術したヒザなどまだケガからの復帰を目指している段階ということもあり、無所属状態のまま。現地メディアでは10月にピッチに戻るとの報道も見られるが、はっきりとしたことは明らかになっていない。

 こうした状況もあって日本代表における守備の要が、来年の北中米W杯に間に合うかどうか不安視される。それでも前園氏は「アーセナルでレギュラーを取っていたわけですから、実力は申し分ありません。ケガが唯一ネガティブなことで、復帰してコンスタントに試合に出られるようになれば問題ありません。W杯まで時間はありますし、十分に間に合うと思います」と前向きな見解を示した。

 所属クラブがない状況にも「彼くらいの選手であれば、すでにビッグクラブから声がかかっていてもおかしくはありません。コンディション面のことから、まだ実現はしてないとは思いますが、その気になればすぐ決まるでしょう」と強調した。

 代表での活動が不透明な選手といえば、中村も当てはまる。中村は昨季1部を戦ったリーグ戦で11ゴールをマークしたが、チームは入れ替え戦で敗れて2部に降格。他国も含めて1部脱出へ向けて動いたものの、Sランス側と折り合いがつかないまま欧州の移籍市場は終了した。最終的に残留を受け入れたが、日本ツアーを行ったプレシーズンから今季開幕5試合まで〝欠場〟。こうした影響もあり、森保ジャパンの9月の米国遠征には招集されなかった。

 北中米W杯出場へ向けて代表の厳しいサバイバル状況を考えると、2部でのプレーを強いられるのは大きなマイナスになりかねない。しかしプレー機会が得られないという最悪の事態は回避したこともあり、前園氏は「どの選手もそうだと思いますが、一番幸せなことは、やはり試合に出続けることです。それがやっぱりベストです」と最終的に出場機会を確保した決断を支持した。

 2部というカテゴリーに関しては「所属チームで出られる環境で活躍することが、代表にもつながっていくのは間違いありません。森保監督はそういう選手たちを選んでいます」。中村は今季初先発となった23日のクレルモン戦で初得点をマークするなど、4―1の勝利に貢献。2部で無双状態を続けていけば、実績も考慮されて代表復帰は十分ありそうだ。