サッカー日本代表は6日(日本時間7日)、国際親善試合メキシコ戦(米カリフォルニア州オークランド)に0―0で引き分けた。押し込む時間帯を多くつくり優位に試合を進めるも、MF久保建英(24=レアル・ソシエダード)、MF三笘薫(28=ブライトン)の両エースが封じられて勝利に届かず。この結果に元日本代表FW武田修宏氏(58=本紙評論家)は、来年の北中米W杯で掲げる優勝という目標からの〝遠い現実〟をズバリ指摘した。
森保ジャパンは国際サッカー連盟(FIFA)ランキング13位(日本は17位)の強豪を相手に、アジアの戦いと同じ左右のウイングバックに三笘とMF堂安律(Eフランクフルト)を配置する攻撃的布陣で臨んだ。
その効果もあってW杯アジア予選のような押し込む展開となったが、0―0で迎えた後半8分にMF南野拓実(モナコ)が最大の決定機でミス。頼みの久保は、序盤のシュートでゴールへ迫ったが、相手のマークがきつくなると自由を奪われた。後半24分の交代は、前半終了間際の接触プレーで左足首を痛めた影響もあった。それだけ相手も警戒して、激しくチャージしてきていた。
また、三笘も得意のドリブルからのチャンスメークや、自らの得点には至らなかった。試合後には「決め切れれば、もっと楽な展開になった。相手はFK、ファウル、ロングボールで流れを変えてきた。それに適応しながら、前半のようにもっともっと攻撃の時間を増やすことが大事」と決定力と適応力の不足を問題視した。
武田氏はダブルエースの不発について「久保は最初の10分くらいでドリブルからシュート2本打ってから、相手はファウルで止めにきていた。そういうずる賢さがあったし、三笘もフリーでやらせてもらえなかった。対応を研究されていた。中南米にはネイマール(サントス)、(リオネル)メッシ(インテル・マイアミ)を筆頭にドリブラーが多いので、自由にプレーさせないすべをわかっているんじゃないかな」と説明。かねて日本が苦手にしている中南米の選手は個人技の対策には長けており、それをいかに打開していくかが今後の大きな課題となる。
久保、三笘が仕事をさせてもらえないと、森保ジャパンの攻め手は苦しくなる。だがこういう展開でも勝ち切らないと、目標のW杯優勝は夢のまた夢だ。
では残り約9か月で、どうすればいいのか。「メキシコとの試合を見てて思ったのは、相手は試合の中で個人個人が修正をしていた。やっぱりW杯で勝ち残るためには、戦術や分析も大事だけど、最後は選手による試合の中での修正力、対応力が求められる。そういうことをやっていかないとW杯は勝てない。個のレベルを上げていく必要がある」と改めて強調した。
武田氏は4日に行われたW杯欧州予選のドイツ―スロバキア戦を映像でチェックしたことを踏まえて「ドイツが負けた試合だったけど、欧州はもっと激しくレベルの高い中で戦っている」と警鐘を鳴らす。日本―メキシコ戦とのレベル差が浮き彫りになり、本番まで選手一人ひとりが成長していくしかない。
W杯で勝てるチームになるためにも、まずは米国戦(9日=日本時間10日、米オハイオ州コロンバス)が重要。米国は6日(同7日)に0―2と韓国に完敗したばかりだけに、日本には勝利が求められる。











