一流の中継ぎ投手だけが到達する数字だ。23日の巨人戦で、広島・島内颯太郎投手(28)が2年ぶりのシーズン60試合登板を達成した。

 4点リードの8回に登板した右腕は、最速153キロ超えの直球とチェンジアップのコンビネーションで、泉口→岡本→大城と続いたGの3~5番の中軸をわずか10球で料理。「開幕前から意識していたところではあるので。そこをクリアできたのは、良かったなと思います」と節目のマウンドを振り返った。

 23年には62試合登板。〝2年連続〟を狙った昨季は、不調で一時期、二軍調整に回ったこともあり、58試合とわずかに及ばなかった。再チャレンジを期した今季は「今年は、ポジションを掴み取らないといけないと思っていた」と、再び「勝ちパターンの8回」を目標に、あえて登板に臨む自らにメンタルに、プレッシャーをかけた。その心持ちとは「常に自分が追い込まれている状況、という設定でマウンドに上がるようにしていました。毎回、前の試合で失点したと思って、自分の中で『もう、ミスは許されない』という意識で」というもの。どういった展開であれ、登板時は、常に自分で自分にプレッシャーをかけた形でマウンドに上がったことにより「(本当に)いざ失点したときも、同じメンタルで臨めた」。今季は60試合で2登板続けて失点を記録したのは、わずか1度。安定感にも磨きをかけた。

 プロ7年目で、2度目の大台を突破した「守りに入らなかった。ずっと攻めのピッチングでいけたのが良かったと思います」と島内。チームは2年連続Bクラスに沈んだ一方、チームに欠かせないセットアッパーは昨季の防御率2・77から1・40とさらに良化させ、きっちりと昨年ぶち当たった自分への「壁」を乗り越えてみせた。