日本ハム・清宮幸太郎内野手(26)がシーズン佳境を迎える中、本塁打の代わりとばかりに「打点」を量産し始めている。
20日のロッテ戦(エスコン)では3回一死二塁の第2打席で右前適時打。2点リードの4回二死満塁で迎えた第3打席でも、右中間へ3点適時二塁打を放って貴重な追加点を挙げた。この4打点で清宮幸の打点は「60」に。ランキングでは本塁打、打点の二冠(32本、86打点)をひた走る同僚・レイエスに次ぐリーグ2位にまで浮上した。
清宮幸と言えば、鮮やかな放物線を描く本塁打が印象的だが、今季はその一発が激減。今月7日のオリックス戦(京セラ)で10号を放ち4年連続2桁本塁打こそマークしたものの、89試合で15本を放った昨年と比較しても今季129試合で10本は物足りない。
そんな現状もあり、本人も本塁打に関しては「やっぱり僕はホームランにはこだわりがあるので、今の本塁打の数字には満足していません。打ちたいんですけど、僕は狙って打てるようなタイプでもないので。その辺が難しいのですが…」と不満げな表情を見せる。
ただ、その不足分を補っているのが打点で、特に今季は好機でチームを勝利に導く打点を挙げている。13日の西武戦(エスコン)では、4―4で迎えた延長11回二死満塁から中前へサヨナラ適時打。勝負強さを存分に発揮してチームを救った。
この活躍には、普段から清宮幸に厳しい新庄監督(53)ですら試合後「打つと思いましたよ」と目を細めて絶賛したほど。自身が探求し続ける一発は減少しているが、着々と堅実かつ勝負強い打撃を身に着け始めているのだから、今後の戦いでも期待が持てる。
20日の勝利で首位ソフトバンクとのゲーム差は「3・5」に縮まったが逆転優勝に向けての劣勢は続く。それでも清宮幸は力強くこう話す。
「もう僕たちは勝つだけですから。ホームランも打ちたいですけど、今は本当にチームが勝てばいい。(自分が)いいところで打つのが(チームにとって)大事なこと、っていうのも分かっているので。そこは最後までしっかりやっていきたいです」
主軸打者としての存在感が日に日に増している。もしかしたらこの男が、最後の最後でチームに「奇跡」を呼び起こすかもしれない。












