演説会は〝進次郎シフト〟――。自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)で総裁選挙管理委員会は17日、演説会などの日程を発表した。昨年の総裁選と比べて、演説・討論会の回数は半分以下となった。本命視される小泉進次郎農水相にとっては追い風になっている。
告示日の所見発表を皮切りに翌日23日に共同記者会見、青年局・女性局主催の公開討論会、24日に日本記者クラブ主催の討論会が行われる。激減したのは演説会と政策討論会だ。昨年は北は福島から南は沖縄まで全国7か所で演説会が開催されたが、今回は東京、名古屋、大阪の3か所のみ。3日連続で行われたネット向けの政策討論会は3回から1回に減った。
総裁選挙管理委の逢沢一郎委員長は「選挙運動期間は(前回の15日間から)12日間で、選管主催で行う選挙運動とそれぞれの個々の陣営独自の運動を適度に取る必要がある。そのバランスを考慮して、中身、回数を整理した」と説明した。党主催の演説会とは別にテレビやネット番組での討論会も行われる。
前回は過去最多の9人が立候補し、一つの質問に対し、回答時間が2分の際は一巡するのに約20分も要して、中だるみする一方で、回答時間が30秒の際は短すぎて、議論が深まることはなかった。
対応が注目されるのは小泉氏だ。前回は想定問答集を用意し、自身のターンまでに入念な下準備ができたが、想定外の質問には、中身のない回答で苦慮する場面も目立ち、軽さや浅さを露呈し、序盤の優勢ムードから失速した苦い過去がある。立候補者が減る分、発言時間は多くなるが、討論会の場自体が半減したことで、小泉氏には有利になるとみられる。
さらに現職閣僚で、公務優先を掲げており、一部を欠席する可能性も取りざたされている。19日に議員向けの決起集会を開き、出馬会見は5人の中で最後となる20日を予定。異例の告示2日前の後出しジャンケンだ。とにかくボロを出さないように〝アウトボクシング〟に徹する構えだが、吉と出るのか――。












