自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)は10日、茂木敏充前幹事長が正式に出馬表明。近く立候補が有力視されるほかの議員たちの動向を追った。

 同党関係者などによると、立候補を固めている林芳正官房長官はこの日、大阪・関西万博のナショナルデーで来日中のベトナムのレ・タイン・ロ副首相の表敬訪問を受けたという。

 高市早苗前経済安全保障担当相は自身に近い議員たちと正式な立候補に向けて調整中。だが、立候補には20人の推薦人や支援体制を固める必要が求められることで出馬会見を今週中でなく、来週中に開く方向で検討している。

 小林鷹之元経済安全保障担当相は連日、去年の総裁選で推薦人を務めた議員たちと会合を開き、意見交換を交わしたものとみられている。

 総裁選の立候補をハッキリと明言していない小泉進次郎農林水産相は、国会議員たちの支持が厚いことで、推薦人集めに焦りがないといわれる。

 しかし朝日新聞社の政治部記者出身で現在、TBSスペシャルコメンテーターを務める星浩氏は、8日に放送された「NEWS23」に出演した際、進次郎氏が立候補しない可能性があると指摘した。

 これに自民党中堅議員は「同僚議員たちの間でも話題になった」と前置きし「進次郎氏は初出馬した去年の総裁選でも遅めの出馬表明だった。しかし有力候補だったが、総裁選途中で失速してしまい決選投票に勝ち残れなかった。出馬するならば、慎重に戦略を練る必要があって来週後半にズレ込むのではないか…」と分析した。

 その上で不出馬の見方にも触れ「進次郎氏の悩みは、側近の党幹部から『総裁選に出るべきだ』と言われたからですよ。本人は公務に専念して出馬に含みを残していますが…。今回の総裁選で立候補しないのなら、高市氏を応援し昨年の衆院選、7月の参選挙で大敗して離れていった自民党保守層からの支援を取り戻してからでも遅くはないと考えても不思議ではない。今回は見送りたいのではないか」と語った。