西武が将来を嘱望するドラフト5位・篠原響投手(18=福井工大福井)が5日からのロッテ3連戦(ベルーナ)の中で一軍デビューを迎える。
高卒1年目ながら二軍では15試合(70回2/3)に登板。8勝4敗2ホールド、防御率2・17、56奪三振と安定した成績を残している。
その落ち着き払ったマウンドさばきと抜群の制球力は、元捕手の岡田雅利育成担当兼人材開発(36)が「近い将来、エースになる存在」と太鼓判を押すほど球団の期待値は高い。
昨秋ドラフトでは担当の安達俊也スカウト(60)が「将来的に山本由伸になるかもしれない素材」とほれ込み、6月のクロスチェック、ドラフト直前のスカウト会議を経て獲得の方針を決め〝隠し玉〟として指名に成功した右腕でもある。
潮崎哲也シニアアドバイザー(56)は、その指名経緯について「(昨年6月春季北信越大会・準決勝で)帝京長岡の茨木(ロッテ育成2位)君が投げる試合だった。すごい数のスカウト(11球団)がいた。そしてその対戦チームが篠原のいた福井工大福井。安達さんが『みんなこれ(茨木)を見に集まっているけど対戦相手の方を見とってね』といってウチは篠原を見ていた」と明かす。
「ストレートが143キロぐらい。コントロール良くて、真っすぐとスライダーというピッチャーだから〝よくいるいい投手〟という感じだった。だから、そんなに『ぜひとも』という感じにはならない」とクロスチェックで見た篠原の第一印象を振り返る。
その後、篠原の話題も薄くなりドラフトに向けた絞り込みの時期が来た。「夏の大会が終わって、ドラフト前ぐらいに安達さんが諦めきれずに現地映像を撮ってきて『ちょっとこれを見て』と持ってきた。それが良くてね。みんなで決めた」(潮崎ディレクター)。
その後、篠原はプロに入ってわずか数か月でストレートの最速は155キロを超え、正確な制球に力強さが加わった。スカウト1人の情熱が周囲を説得し高卒1年目で一軍の先発マウンドに立つ。獅子の秘密兵器が一体どんなピッチングを見せるかが注目される。













