中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は2日、北京で会談した。プーチン氏は、8月31日から上海協力機構首脳会議に出席し、この日、中露首脳会談を行った。そして3日には抗日戦争勝利80年記念日を祝して天安門広場で行われる軍事パレードに参加し、中国との結束を強くアピールしている。
会談は5月にモスクワで対ドイツ戦勝80年記念日に合わせて実施して以来。今回の会談で習氏は、抗日戦争勝利80年記念日と対ドイツ戦勝80年記念日の式典に互いに参加するのは「戦勝国で国連安全保障理事会の常任理事国という大国の責任」であると主張し、プーチン氏も同様の見解を表明した。
ロシアはウクライナ侵攻以降、西側諸国から経済制裁されて孤立。それでも中国とインドはロシアの原油を買い続けた。さらに、トランプ大統領が就任し、中国に対し貿易不均衡などを理由とし高関税を課し、インドに対してロシアの原油を買っているとして高関税を課すという〝関税爆弾〟を落とした。この流れにより、大国ロシアと超大国中国が結束し、世界一の人口を擁するインドも中露と近付いたことで〝世界地図〟が変わったといわれる。
先日の上海協力機構首脳会談では、習氏、プーチン氏、インドのモディ首相の3人が和やかに会談する様子が世界に配信された。上海協力機構首脳会談のクライマックスはこのスリーショットだった。
中国事情通は「ウクライナ侵攻は西側と東側の〝国境〟争いでしたが、長期化するうちにアジアの地図も塗り替えました。国境紛争とパキスタン問題で長い間、険悪だった中国とインドが経済面で手を握りました。というのは、ロシアから原油を買い続けるインドに対し、トランプ大統領が罰として50%の高関税を課す措置を講じたからです。そのため、モディ首相は過去のいざこざにこだわることなく、中国と経済面での関係強化のために訪中しました」と指摘する。
モディ首相は3日の軍事パレードにこそ参加しないが、8月31日に中印首脳会談を行い、習氏とともに「ライバルではなくパートナーに」と誓い合った。また、モディ首相とプーチン氏はリムジンに乗り、約1時間にわたり一対一で会話を交わした。
14億人の人口を擁する超大国の中国とインド、そして大国ロシアが緊密になれば、米国や西側諸国抜きで独自の経済圏を築くことができる。
さらに2日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が北京入りした。3日の軍事パレードでは、習氏、プーチン氏、金氏が並ぶ姿を披露するという。
ウクライナでの戦争が長引き、トランプ氏がやりたい放題するほど中国、ロシア、インド、北朝鮮の結びつきは強まるため、西側諸国にとっては頭が痛いだろう。
ただし、英国メディア「スカイニュース」は先日、「ロシアは中国の属国になりつつある。ウクライナ戦争勃発以来、両国間の貿易は急増しており、そのほとんどは中国の条件に基づいている。中国はロシア産原油を安価で手に入れることができる。制裁によってプーチン大統領が他国への原油販売を禁じられたためだ。その代わりにロシアは中国製品を大量に購入している。中国は文字通りロシアを圧倒し、その優位性を最大限に利用している」と分析した。
前述の4か国が緊密になれば、中国が米国と互角に渡り合える立場にのし上がるという可能性もありそうだ。












