嫉妬の末に、何が残るのか――。ノアの〝狂乱のプリンス〟こと清宮海斗(29)が、シングルリーグ戦「N-1 VICTORY」(8日、東京・後楽園ホールで開幕)に向けて取材に応じ、胸の内を吐露した。この8か月ですっかり方舟の中心をライバルのOZAWA(28)に奪われてしまっただけに、なんとしても今回のリーグ戦で逆襲を開始したいと息巻いているが…。

 N-1開幕を間近に控えて清宮は「もちろん2連覇。そして最多優勝。シングルプレーヤーとして飛び抜けた姿を見せたいですね」と、さわやかな笑顔を浮かべた。昨年2度目の制覇を果たし、中嶋勝彦の持つ最多優勝記録に到達。連覇すれば記録更新となる。

最初は笑顔もあった清宮だが…
最初は笑顔もあった清宮だが…

 エントリーされたAブロックには、GHCヘビー級王者のKENTA、征矢学、佐々木憂流迦、藤田和之、遠藤哲哉、マサ北宮、ダガと強豪がひしめく。同ブロックで気になる相手として、黒いユニット「TEAM 2000X」入りして〝チェアマン〟を名乗り勢いがある北宮の名を挙げる。「チェアマンとしての試合を見てたりすると、武骨なファイトに拍車がかかっているように見えるので」と説明。「人間ってそんな簡単に変わるものじゃないでしょ。それがガラッと変わったみたいなので、興味があります」とほほ笑んだ。

 だが、優勝決定戦で戦いたい相手を問われると、空気を一変させる。表情をこわばらせて「もちろんOZAWAですよ。上がってこいって感じですよ…」と拳を握った。今年はGHC王座戦で2連敗を喫して「OZAWAショック」とも呼ばれる〝地殻変動〟を許し、方舟の中心の座を奪われた。それだけに「とにかく、リベンジです。そのために僕はAブロックを突破しないといけない」と語気を強める。

 今リーグ戦に向けてノアが作成したポスターも中心はOZAWAだ。自らは端に追いやられたとあって、8月25日の後楽園大会では「前年度までの『清宮推し』はどこに行ったんだ!」と、リング上で会社への不満も爆発させた。その悔しさを話しているうちに思い出したのか「いや、もうジェラシーしかないっすよ、まじで。アイツ、ふざけんなよ…」とブツブツつぶやき、強く握った拳をワナワナと震わせた。

OZAWAへの嫉妬が止まらなくなった清宮
OZAWAへの嫉妬が止まらなくなった清宮

 自制が効かなくなったプリンスは「満員のお客さんの前で大会を締めて…。団体を引っ張っていくのは、僕が常にしていくものだと思っていましたから。それをアイツに目の前でやってのけられて…。クソ!」と嫉妬心を隠せない。そして「正直、最近で一番メラメラしてるんで。許せませんから」と狂乱の目で前を見つめた。

 優勝決定戦が行われるのは、9月23日の後楽園ホール。怪人とプリンスは再びそこで相まみえるのか、それとも…。