新リーダーの決意とは――。バレーボール女子の世界選手権(22日開幕、タイ)を前に、日本代表の石川真佑(25=ノバラ)が単独インタビューに応じた。2024年パリ五輪後に現役を退いた古賀紗理那さんから主将のバトンを受け継ぎ、前哨戦のネーションズリーグ(VNL)では4強入りに貢献。発展途上のチームをけん引する大黒柱は〝独自色〟を出して10年大会以来、15年ぶりのメダルに導く。

インタビューに応じた石川真佑(右)
インタビューに応じた石川真佑(右)

 パリ五輪では2大会連続の1次リーグ敗退。28年ロサンゼルス五輪でのリベンジを見据える上で、石川はかつての古賀さんが務めたエース兼主将の大役を担うことになった。

 石川 もちろん責任だったり、自分がやらなきゃいけないなとは思っています。だけど、自分だけじゃなくて、他の選手もいいものを持っています。チームスポーツなので、自分だけで勝てるわけではないので、主将としてチームをいい方向に持っていくことが大事だなと、個人的に思っています。プレーで引っ張るところもそうだけど、しっかり自分がプレーで見せるというところをまずはやっていきたいです。

 フェルハト・アクバシュ新監督の初陣となったVNLではチーム2位の216得点を記録。新戦力も試合に出場する中、経験豊富な石川が存在感を示している。

 石川 プレーで周りの人がついてくるかわからないけど、いろんなことに自分から取り組むことで、信頼関係とかも築かれてくるのかなと思っています。最後までボールを追うことだったり、自分以外の選手が得点を決めても、しっかり雰囲気をつくったり、当たり前のことを当たり前にやりたいです。その辺は上に行くにつれて忘れてしまう選手もいると思うので、忘れずに取り組んでいきたいなと思っています。

パリ五輪でともに代表を支えた古賀紗理那さん(左)と石川真佑
パリ五輪でともに代表を支えた古賀紗理那さん(左)と石川真佑

 コート内だけでなく、コート外でも主将として奮闘。多くの選手とコミュニケーションを重ねながら、自分なりの形でチームづくりに努めている。

 石川 紗理那さんを主将、エースとしてすごく尊敬しているし、学ぶところもたくさんあるけど、私が紗理那さんみたいにはできると思っていないです。すごかったからこそ比較されてしまうことも多いと思うけど、個人的には気にしていないというか、人それぞれなので、一緒のことをできるわけないと感じています。そこはあまり気にせずに、自分らしくやることを忘れずにやっていきたいです。

 世界選手権は1次リーグでカメルーン(23日)、ウクライナ(25日)、同大会2連覇中のセルビア(27日)と相まみえる。「メダル獲得」を目標に設定した石川は、自分らしさ全開で世界の強豪に真っ向勝負を挑む。(インタビュー・中西崇太)

 ☆いしかわ・まゆ 2000年5月14日生まれ。愛知県出身。小学3年時に姉と男子日本代表主将の兄・祐希の影響で競技を始める。長野・裾花中、東京・下北沢成徳高でともに全国の頂点に立った。19年に東レへ入団し、同年に18歳で代表初選出。21年東京五輪、24年パリ五輪には兄妹で出場した。23~24年シーズンから兄と同じイタリア1部リーグに挑戦。24~25年シーズンはノバラでプレーし、チームトップの344得点をマーク。欧州のクラブチームによるCEV杯では優勝に貢献した。174センチ。