山口県人といえば、かつての「長州人」で、明治維新のイメージが強いでしょう。吉田松陰、高杉晋作、大村益次郎といった英雄を輩出しただけではなく、初代総理大臣の伊藤博文も山口県人です。そんな歴史もあって、山口県人には、明治維新から現在に至るまでの日本を背負ってきたという思いがあり、上昇志向が強いようです。

 ただし、瀬戸内海に面している周防地区の人は、おだやかでのんびりした性格の人がほとんどです。

 県民同士の結束力が強く、仲間同士、身内同士で集まる傾向があります。性格はおおざっぱで、飾り気がないでしょう。
 言いたいことは、腹に収めずにズバリと言ってしまうので、相手に嫌がられることも少なくありません。しかし、それは隠しごとを嫌うストレートな気質を持っているともいえます。

 山口県人は質実剛健で、頼まれると嫌とはいえない性格をしています。大きな理想を掲げて世の中へ立ち向かっていく反骨精神があります。

 ただ、それがはったりであったり、自分を大きく見せるための演出だったりすることも。明治維新で大物を生んだという歴史的な影響から、自分を豪放に見せたり、外見を飾りたがる風潮が生まれたのかもしれません。

 上手に付き合うには、プライドをくすぐってみたり、傷つけないように気配りするといいようです。目立ちたがり屋ですから、上手におだてれば、実力以上のパワーを発揮することもあります。

 ◆平川陽一 早稲田大学卒。主に歴史ミステリーの分野で活躍。著書に「世界遺産・封印されたミステリー」「戦争で読む日本の歴史地図」「日本列島 名城の謎」などがある。