大相撲名古屋場所8日目(20日、愛知・IGアリーナ)、新入幕の草野(24=伊勢ヶ浜)が幕内英乃海(36=木瀬)を寄り切って7勝目。勝ち越しに王手をかけ、優勝争いでもトップの座を守った。取組後は「常に攻めていたので、流れが良かった。最後の土俵際だけは焦らないようにいきました。中日を終えて? いいんじゃないですか」とうなずいた。

 日大で学生横綱のタイトルを獲得し、昨年夏場所で幕下最下位格付け出しデビュー。十両で連覇を果たし、初土俵から所要7場所で幕内まで駆け上がった。まだ大銀杏(おおいちょう)は結えず、ようやくちょんまげを結えるようになったばかり。中日を1敗で折り返した新鋭は「勝ち越してからですね。(場所後半は)大事なんですけど、守りに入らずに〝いける〟と思った時はいかないと。もったいないことはしたくない」と気持ちを引き締めた。

 熊本・宇土市出身。父・信一さんは元競輪選手で、親族からもプロを多数輩出している。競輪一族のDNAを受け継ぐ草野は「競輪は大好きでよく見ています。競輪選手は、かっこいい。熊本競輪はよく見に行ってました」と目を輝かせる。「草野という選手は何人かいて、代々みんな『先行』なんです」と明かした。

 大相撲の道に進んだ草野は、鋭い出足からの速攻相撲が武器。このまま先頭を快走し、今場所の主役に躍り出る。