【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす! プレメディカルケア】スポーツトレーナー・永井正彦氏が実際の相談事例をもとに解説する健康アドバイス企画。今回は手に持った物をよく落としてしまうという女性からの相談です――。

【お悩み】手指を思うように動かせていないのか、物をよく落としてしまいます。予防ストレッチを教えてください。(60代女性)

【アドバイス】腕の筋肉ストレッチと指2本で物をつまむ動きで手指の力を強化!

【解説】相談に来られた女性は、お気に入りのティーカップを落として割ってしまった翌日、息子さん夫婦から金婚式でもらったお皿も割ってしまったと、がっくりされていました。

 女性の手を見せてもらうと、指の関節周りの筋肉が落ちていることと、手首からひじまでの腕の筋肉が硬くなっていることが要因でした。

 指の関節周りの筋肉が落ちていると、物をつかんでいるのにスルッと抜けてしまうことが多くなります。

 まず手首のストレッチを軽く行ってから壁に両手を突いて腕の筋肉を伸ばし、逆手にして同じように伸ばすと、手首からひじまでの筋肉をストレッチできます。手の突く位置を高くすると、さらにストレッチの強度が上がります。

 もう1点は指でつまむ動きの強化です。親指を基点として、親指と人さし指、中指、薬指、小指と2本の指で物をつまむ。箸でもタオルでもいいので、この動きをスピーディーにやっていくと、動きの遅い指は力が入りにくい指だと分かります。力の入りにくい指があるといずれかの指に頼ってしまい、弱い力の指から物が滑りやすくなります。頼っている指の力も衰えてしまうと、他の指の力が機能していないので、物をよく落としてしまうのです。

 このストレッチは指のリハビリにもなり、うまく伸びにくい指があることにも気づくことができます。脳トレにもなるので、ぜひ試してみてください。