社民党から参院選比例代表に出馬しているラサール石井氏がラストサンデーとなる13日、東京・亀有で街宣した。亀有といえば人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台。ラサール氏は過去にアニメ版「こち亀」で主人公・両津勘吉役の声優を務めていた。それだけに両津像とのツーショットも期待されたが、ラサール氏はスルー。それよりも参院選後にあり得る永田町の姿を訴えた。

 亀有駅前でマイクを握ったラサール氏は「こち亀」に触れることなく、支持を伸ばす参政党への危機感をあらわにした。「今、自公政権がこの選挙で過半数割れするって言ってますが、それを喜んでいちゃいけない」と指摘。「もしそうなったら石破さんがきっと退陣せざるを得なくなる。そうしたら次の総理は誰ですか? 高市早苗さんかもしれません。高市さんと参政党、非常に親和性があります。必ず連立政権を組みます」と予想した。

 公示以降、参政党への言及が増えているラサール氏。取材に「やはり途中から差別、排外主義がこの選挙のテーマになったので、それで盛り上がっちゃいけない。それに気づいてほしい」と話し、自公と参政党の連立について「確実にそうなると思います」と強調した。

 連立構想については参政党の神谷宗幣代表が公示後のテレビ番組ですでに言及済みだった。6日の「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)で、自公との連立の可能性について、神谷氏は「協力できる部分は協力したいが、今の方針では協力できないと思っている」と話していた。

 それでも連立の可能性はあるという。福島瑞穂党首も「その危機感を持っています。そして世の中がそっちの方が票が取れるとなると、みんな〝日本人ファースト〟になびいていく。外国人政策をどうするかっていうことはちゃんと議論するべきですよ」と答えた。

 もっとも参政党は勢いに乗っており、参院選で議席を増やすことが確実視されている。それだけ国民の支持を集めているのも現実なのだ。福島氏は「みんな世知辛いというか、すごく生活が厳しい。だから、どこか心の底に日本が没落していくという不安感があると思うんですよ。これから高度経済成長で社会がよくなって自分も日本もよくなると思えないから、ものすごい焦りと怒りがある」と、〝日本人ファースト〟をスローガンにする参政党に支持が集まる理由を分析した。

 その上で、福島氏は「でもあなたの生きづらさは外国人のせいではないわけですよ」とし、「誰かの人権なんて別にいいんだって言ったら、次の瞬間あなたの人権がなくなるかもしれないんです」と懸念を示した。

 この日の亀有での街頭演説でラサール氏は両さんの銅像と並んで立つことはなかった。「やめました。自粛です。(両さんの)声を出すのもやめました。ファンがいるのでサービスでやっていたけど、よくないなって思って」(ラサール氏)。政治家モードとなっているようだ。