参院選(20日投開票)で、神谷宗幣氏が代表を務める参政党が世論調査で2位につける勢いを見せている。同党から比例代表に立候補した元ラグビー日本代表の後藤翔太氏(42)は早稲田大や神戸製鋼でプレーし、引退後は指導者や解説者として活躍してきた。昨年から同党の運営にも携わっていた身で、〝参政党現象〟をどう分析しているのか。
――参院選で党の支持率が急伸している
後藤氏 各地で草の根で活動してきたことやネットでの拡散、国会議員が5人になり、地上波に出られたことで、神谷代表が物事の全体をとらえて、打ち出していることに風が一気に吹いている。
――党を内側から見ていた
後藤氏 昨年、大学のラグビー部の先輩から参政党の組織構築の支援を頼まれ、党大会や代表選の責任者を務めた。最初はネットで見たら、カルトだとか裏に宗教、組織がいるだとかで、疑心暗鬼になり、かかわっていいのかと思ったが、神谷代表の考えや職員、党員さんと触れ合う中で、収支報告も見ているが、裏に何もなく、個人献金やボランティアで成り立っている。いわゆる利権とかはなく本当に純粋。一個一個の手段が100点ではないかもしれないが、日本の未来のために動いている。
――スローガンの「日本人ファースト」で物議
後藤氏 排外主義といわれるが、僕も神谷代表に「外国人、全部出て行けってことですか?」と聞いた。そしたら「ルールを無視して来ている。そういったところには一定の規制は必要。日本を愛して、よりよくしていこうという人はウエルカムで、(条件を満たせば外国籍でも日本代表になれる)ラグビーの日本代表もめちゃくちゃいいじゃないですか」と。それでストンと落ちた。
――神谷氏は高い支持率に「浮かれたらやられる」と引き締めている
後藤氏 風が吹いていることで利益を得られない人も出てくるので、逆風もある。ラグビーの試合でいえば、前半勝っている状況で、ハーフタイムに「よしこのままいくぞ」って言っちゃうんです。そうすると後半崩れるっていうのは僕もよく経験している。正直、支持率があるのは目に入ってくるが、10%を超える数字ではない。90%以上は参政党を知らないわけで、全然まだだと思いますし、浮かれる感じも全くない。
――比例で党内での個人戦にもなる
後藤氏 もう全員先輩方なんで、僕自身が秀でているとかなく、できる活動をやるだけ。ライブで話を伝えていって、ネットやSNSでも一人でも多くの人に僕自身の考えや思いを伝えられればいい。
――出馬時はラグビー関係者から反対の声があった
後藤氏 当然、一部の反発はあったが、選挙では街頭演説にラグビーファンが来てくれて、とんでもなくうれしい。この間は日本対ウェールズの試合で小倉に行ったが、ファンの皆さんが応援してくれた。12日の神戸での日本対ウェールズ戦もスタジアムの近くに行きたい。政党とか政治思想とかいろいろあるかもしれないし、僕が言っていることは100点ではないかもしれないが、応援してくれている人がいることを体感している。絶対に裏切るようなことはできないと覚悟が固まってきたという感じです。
☆ごとう・しょうた 1983年1月7日生まれ。大分県出身。ラグビーでのポジションはスクラムハーフ。桐蔭学園高で全国ベスト8、早稲田大で2度の日本一、神戸製鋼でプレーし、それぞれで主将を務め、トップリーグでは新人賞やベストフィフティーンに輝く。日本代表ではキャップ数8。2012年に引退後、追手門学院女子(高校・大学)ラグビー部監督、早稲田大ラグビー部コーチを経て、解説者、組織マネジメントのコンサルタントを務める。












