パ2位・ソフトバンクは10日の3位・オリックス戦(京セラ)に0―4で敗れ、連勝が4でストップした。打線が散発3安打に封じられ、今季7度目の零封負け。紅林の満塁弾に沈んだ先発・松本晴が6回途中4失点で3敗目を喫した。

 80試合を消化して、45勝32敗3分けで首位・日本ハムとは1・5ゲーム差。開幕直後から近藤、柳田を長期で欠き、その後も今宮、周東、栗原ら主力が相次いで戦列を離れる中、急場をしのいで貯金を「13」まで積み上げてきた。一時は借金「7」まで低迷するも出場機会を得た中堅、若手が場数を重ねるごとに成長。投手陣が盤石で、主力野手の不在を感じさせない安定した戦いぶりを見せている。

 野球界において節目とも言える7月を迎えた。トレードや新外国人の獲得、育成選手の支配下登録が可能な期間は今月31日まで。ソフトバンクは現時点、支配下68人で上限まであと2枠を残している状態だ。

 気になる2枠の行方は――。今季は1月にDeNA、5月に巨人との間でトレードを成立させ、4月に山本恵大外野手(25)、6月に川口冬弥投手(25)を支配下昇格させた。フロント陣は水面下を含め、精力的に海外視察を展開中。この半年の事例通り、これまでになくトレードにも積極的な姿勢がうかがえる。

 そんな中で育成選手の最後のアピールが実るかがポイントとなりそうだ。傾向として「シーズン序盤は現場」「7月はフロント」に昇格判断の主導権がある。フロント首脳は現時点で〝枠埋め昇格〟の考えは一切なく、将来性を買った昇格にも消極的とみられる。

 昨夏は4人の駆け込み昇格があったが、今夏は「0」の可能性もあり得る。選手のモチベーションと実力判断のバランスは重要だ。育成選手の必死のアピールに情を捨てたシビアなチェックが入る。