WWEは27日(日本時間28日)のスマックダウン、28日(同29日)のPLE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」をサウジアラビア・リヤドで開催した。イランとイスラエルの紛争で、米国がイランの核施設を攻撃。停戦したとはいえ、先行き不透明の中東情勢での開催には不安の声もあったが、大きな盛り上がりの中で無事に大会を終えた。
そんなサウジ大会で、リング内外で主役となったのがCMパンク(46)だ。「ABEMAプレミアム」で生中継された「ナイト・オブ・チャンピオンズ」では、統一WWE王者のジョン・シナに挑戦。かつてしのぎを削ったライバルと壮絶な死闘を繰り広げたが、MITB覇者セス・ロリンズの介入により、ベルト奪取はならなかった。
一方、リング外で大きな注目を集めたのが、パンクとサウジアラビアの関係だ。パンクは2014年にWWEを退団。21年にAEWでプロレス復帰するまで、総合格闘技の最高峰UFCに挑戦した。米プロレスメディアなどによると、パンクはプロレス界から離れていた20年にSNS上で、かねて人権問題が指摘されるサウジアラビアとWWEの提携を非難した。サウジアラビア大会に参戦したWWEきっての人気者、ザ・ミズも罵倒する投稿をしていた。
パンクは23年11月に約10年ぶりにWWEへ復帰。年齢を感じさせない活躍でファンを熱狂させているが、サウジアラビアでは違った。27日にリヤドで行われた「ナイト・オブ・チャンピオンズ」のキックオフショーで、司会のマイケル・コール氏がパンクを呼び込むと会場からブーイングが上がった。「CMパンク!」チャントも起きたものの、最前列にいたファンのモハメドさんから厳しい口調で「謝罪」を求められた。
これにパンクは「6年前のツイートのことだな。サウジアラビアとは全く関係がない。目が覚めたらひどい気分で、ミズにもひどいツイートをした。ミズに謝る。そしてモハメド、君とサウジアラビアに心からおわび申し上げる」と謝罪。続けて「俺は決して完璧ではないし、人は時々失敗する。素晴らしいのは全ては教訓になるということだ。俺は今、ここにいる。俺をこの国に招待してくれたことに感謝する」と話し、サウジのファンから大歓声を浴びた。
これにモハメドさんは自身のX(旧ツイッター)に、パンクとの笑顔の2ショットとともに「サウジアラビアへの謝罪に感謝する」と投稿。パンクもこれをリポストした。こうした〝反骨のカリスマ〟の謝罪は、米ニュースメディアでも取り上げられて話題になった。
WWEでCCO(最高コンテンツ責任者)を務めるトリプルHも大会後のポストショーで言及。「CMパンクが人間として成長し、サウジアラビアの人々に謝罪することを見守れて光栄だった。人生とキャリアにおいて現在置かれている立場、できること、そして与えられた機会を大切にする彼を、とても誇りに思っているよ」
前回在籍時からトラブルメーカーと知られ、前所属のAEWでも暴行騒動を起こして解雇された〝カリスマ〟の変わりように目を細めていた。












