WWEの〝怪物〟ゴールドバーグ(58)は本当に引退するのか、話題になっている。

 1990年代後半から2000年代前半にかけて、必殺技のジャックハマーとスピアーを武器に全米を沸かせたスーパースターは先週のロウに登場。昨年12月の「バッドブラッド」で家族を侮辱した世界ヘビー級王者グンター(37)に、挑戦状を叩きつけた。WWEはこれを認め、「サタデーナイツ・メインイベント」(7月12日=日本時間13日、ジョージア州アトランタ)で、王者グンターvsゴールドバーグの世界王座戦を決定していた。

 しかもこの一戦は「ゴールドバーグ引退試合」と発表された。「ABEMA」にて放送されたロウでは、ゴールドバーグのインタビューが公開された。実況のマイケル・コール氏を相手に「この俺がリングに上がる限り、ケジメをつける」と堂々と宣言。その上でコール氏は、インタビュー後のやり取りを明かした。

 WWE殿堂者に「これが本当に引退試合になるのか? レスリング人生最後の試合か」と問うと、「ああ、そうだ」と認めたという。ただ、引退試合には、最高峰の世界ヘビー級王座がかけられている。コール氏が「もし世界王座を獲得したらどうなる?」と質問すると「面白いジレンマだね」とだけ答えたという。この説明により、欧米のスポーツを扱う国際メディア「スポーツキーダ」は「もし彼が世界ヘビー級王座を獲得したら、大きな展開が待っている」と報じるなど、引退を撤回する可能性が浮上している。

 とはいえ実際に世界王者になれるかというと、話は別だ。ゴールドバーグが試合に出場するのは、2022年2月のローマン・レインズ戦以来、約3年5か月ぶり。55歳で臨んだユニバーサル王座戦では、レインズにギロチンチョークで絞め落とされ完敗を喫した。今回はさらに年齢を重ね、対戦相手も現役最強の呼び声が高いグンターだけに、圧倒的不利は否めない。

 一方でMITB覇者のセス・ロリンズはキャッシュイン(挑戦権行使)の機会をうかがっており、展開がまるで読めない状況。それでも58歳になった〝超人類〟が奇跡の戴冠を果たし、リングに上がる「ジレンマ」を抱えることができるのか。注目が集まる。