WWEのPLE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」(28日=日本時間29日、サウジアラビア・リヤド)で行われた「クイーン・オブ・ザ・リング」トーナメント決勝戦は、〝明日の女帝〟アスカがジェイド・カーギルに逆転負けを喫した。

 16日のロウで、左ヒザの負傷から約1年1か月ぶりに復帰。いきなりトーナメントを勝ち上がり、決勝に駒を進めた。優勝すれば真夏の祭典「サマースラム」(8月2、3日=同3、4日、ニュージャージー州イーストラザフォード)で、女子世界王者イヨ・スカイに挑戦できる大一番。女性の肌の露出が制限されるイスラム圏での試合とあって、アスカは黒地に赤のライン、ジェイドは白地にゴールドが入ったボディースーツを着込み、女王の座を争った。

 序盤から経験値と実績で勝るアスカが猛攻。スライディングキックからヒザ十字固めでジェイドを攻め立てた。だがジェイドの規格外のパワーで、ヒザ十字の体勢から強引にジャーマンスープレックスで投げ飛ばされた。さらにバックフリップ、スーパーキック、チョークスラムの波状攻撃を浴びてしまう。

アスカを破ってトーナメントで優勝したジェイド・カーギル©AbemaTV, Inc
アスカを破ってトーナメントで優勝したジェイド・カーギル©AbemaTV, Inc

 それでもアスカのペースは崩れない。ハイキックで逆転すると、打撃戦で打ち勝ってからバックブロー、ソバット、前蹴り、コードブレイカーの連続攻撃だ。さらにコーナー上段からミサイルキックをぶち込んだ。ジェイドの必殺技、ジェイデッド(変型フェースバスター)は前方に丸め込んで決めさせない。シットダウンパワーボムをくらっても、腕ひしぎ十字固めを決めてみせた。

 2度目のジェイデッドをかわすと、背後に回ってアスカロックで捕獲。ジェイドに切り返されるも、すかさずソバットから強烈なハイキックを叩き込んだ。女帝はサウジの観衆の大歓声を浴びながら、両拳を握ってロープに飛んだ。とどめのエンプレス・インパクト(ランニングヒップアタック)だ。勢いよくぶち込んだが…ジェイドは何とこれをキャッチ。アスカはついにジェイデッドを決められ、3カウントを奪われた。

 試合を支配しながら、相手の必殺技一発で逆転されて惜敗。「ダメージCTRL」で盟友だったイヨへの挑戦権を手にすることはできず、日本女子の2トップによる頂上決戦は白紙になった。

 一方、優勝したジェイドは「サマースラム」でティファニー・ストラットンの持つWWE女子王座への挑戦権を得た。元AEW・TBS王者は、WWEデビュー戦から約1年半で初のシングルタイトルを獲得。このまま最高峰王座に上り詰めるのか。

 この日の「WWEナイト・オブ・チャンピオンズ2025」は「ABEMAプレミアム」にて生中継された。