元〝環境少女〟ことスウェーデンの気候変動活動家グレタ・トゥンベリさん(22)がパレスチナ自治区ガザに人道支援物資を届けるため、国際NGO「自由船団連合」の船「マドレーン号」に乗って航海していたが、9日未明にイスラエル軍に拿捕された。

 船にはグレタさん、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の俳優リアム・カニンガム、イスラエルへの入国を禁じられているフランス系パレスチナ人の欧州議会議員リマ・ハッサン氏、ブラジル人活動家チアゴ・アビラ氏ら12人が乗船していた。

 イスラエル外務省はだ捕について、「セレブリティーによる『セルフィーヨット』」に乗っていた全員が無傷で、サンドイッチと水が提供されたと発表した。

 グレタさんたちは、イスラエルの港湾都市アシュドッドへ連行された。尋問後、ハマスがガザ近くにいたイスラエルの民間人約1200人を殺害し、約250人を人質として拉致した時の〝動画〟を観賞させられ、強制送還される予定となっている。

 イスラエルのカッツ国防相は「反ユダヤ主義者のグレタとハマスを支持する彼女の友人たちは、自分たちが支援し、代理で行動しているテロ組織ハマスが一体何者なのか、女性や老人、子供に対してどのような残虐行為をしたのか、そしてイスラエルが自国を守るために誰と戦っているのかを、正確に理解すべきだ」と声明で述べた。

 一方、この拿捕劇には、スプーン曲げで有名な自称超能力者のユリ・ゲラー氏がX(旧ツイッター)に「超能力を使って、お前の船をぶっ壊してやる! 気候変動活動家なのに、イスラエルのこととなると、エンジン付きの船で海や空にクソを吐き出すのをいとわないなんて、笑えるな!」と投稿。

 イスラエルの地元紙には「私が船の航行システムを停止させた。リモートビューイングを通して念動力エネルギーを送れば、彼女の船の航海計器がどこにあるかを正確に特定できる」と宣言。マドレーン号は実際、航行システムに不具合が発生していた。船長はイスラエルが背後にいると主張したが、イスラエルはシステム妨害について、否定も肯定もしていない。ゲラー氏のみが「私がやった」と主張している。