ソフトバンクは7日のヤクルトとの交流戦(神宮)に8―1で快勝した。先発・上沢直之投手(31)が9回6安打、1失点の好投で4勝目(3敗)。移籍後初の完投勝利で、今季55試合目にしてチーム初の完投者となった。
「任せてもらえるのであれば(いきたい)という気持ちでした」。8回を投げ終えた時点で114球。1人で投げ切るつもりだった。8回終わりに小久保監督から「いけるか」と続投意思を確認され「いけます」と即答。9回は9球で三者凡退に封じて試合を締めた。
前回登板予定だった5月31日の楽天戦が雨天中止となり、中12日で上がったマウンドだった。「体を休める機会だと思って、前向きに捉えて過ごした」という右腕は、空いた時間を技術的な面でも有効活用。とりわけフォークの使い方を意識して、ヤクルト戦に備えてきた。
「今日はしっかりフォークをゾーンの中に、低めに投げられたのがよかった。ナックルカーブだけにならずに、フォークもしっかり投げられたので散らすことができた」。5回に伏兵・伊藤にソロアーチを浴びたが、連打は許さず終始危なげない投球だった。
この日はセ・リーグ本拠地主催ゲームで、普段パ・リーグ公式戦では立たない打席にも立った。6回一死満塁で回ってきた第3打席では投手の足元を強襲する投ゴロでプロ初打点をマーク。貴重な追加点を自らのバットで叩き出した。相手の戦意を削ぐ形となり、打線はその後に3点を加点。一挙7得点のビッグイニングにつながった。8回無死二塁の第4打席では、一塁側にきっちり犠打を成功。「(打撃は)得意ではないですが、練習はしていました。『打線』に入っているし、自分自身を助けることにもなるので、しっかり準備はしておこうと思っていました」。準備を怠らない練習熱心な男らしかった。
ここまで4勝、防御率3・26という数字以上に存在感を放っている。FA移籍1年目の右腕が今季チーム初完投――。貢献度の高さが際立っている。












