中国でパラグライダー(滑翔傘)をしていた彭玉江さん(55)が誤って積乱雲に食い込まれ、高度8598メートルまで上昇しつつも、奇跡的に生き延びて生還した事件で、甘粛省航空スポーツ協会は、彭さんを6か月間の飛行停止処分にした。香港メディア「香港01」が28日、報じた。
パラグライダー愛好家「六兄弟」こと彭さんが24日、甘粛省西部と青海省北東部の境界にある祁連(きれん)山脈の高度3000メートルから上空を滑空していたところ、誤って積乱雲に吸い込まれ、高度8596メートルまで運ばれた。極寒で酸素が欠乏した環境下で、全身が凍りついたが、意識的にパラグライダーをコントロールすることができ、無事に1000メートルの地点に着陸し、奇跡的に生還した。飛行カメラがそのスリリングな過程を撮影していた。
彭さんは27日、国営メディアの独占インタビューに応じた。高度7100メートルまで飛んだとしか覚えていないというが、後に機器をチェックすると8500メートル以上飛んでいたことが分かったという。また、8500メートル以上から7000メートル以下に降下した際、この間の記憶が一切失われたように感じ、「何も思い出せない」と語った。
28日、甘粛省航空スポーツ協会はSNSウィチャットで「祁連山脈における彭玉江飛行事故に関する報告」を発表した。「この飛行はパラグライダーの最高高度の世界記録を破り、飛行動画は公開後、大きな注目を集めた。しかし、この飛行の場所と空域は承認されていなかったため、大きな悪影響がありました」として、彭さんを6か月間飛行停止処分とし、事故の反省報告書を作成させるという。
また、同協会は、彭さんの飛行動画を無断でSNSに投稿した別のパラグライダーのパイロットに対し、世間に悪影響を及ぼしたとして、6か月間の飛行停止処分と反省報告書の作成を求めた。
航空スポーツ協会としては、無謀な動画配信者がマネしないように細心の注意を払っているようだ。












