大手予備校で〝ヤンキー先生〟としてカリスマ的人気を誇った吉野敬介氏(58)が大手予備校「河合塾」のストライキ騒動をぶった斬った。
21日に河合塾のベテラン講師が都内の自由が丘校の授業で15分間、ストを決行。大手予備校での授業ストは異例とあって賛否を呼んでいる。
ストを決行したのは労働組合「河合塾ユニオン」委員長で勤続38年の竹中達二氏。労組は授業1分あたり35円の賃上げや委託契約の講師の契約期間を有期から無期に転換できることなど待遇改善を求めたが、ゼロ回答が続くため「15分間」の時限ストを決行。1分あたり35円の賃上げは授業1コマ90分あたりで3150円の賃上げとなる。一部報道によると竹中氏は1コマ単価が約1万7000円の状況が10年以上続き、年収は500万円~600万円だという。
ストについて吉野氏は「生徒に迷惑をかけるのはよくないと思うよ」と述べ「生徒が納得しているのなら構わないけど。たくさん教えたいと思うと90分でも収まらないのに15分早く終わらせるなんてあり得ない」と生徒への影響を危惧した。また、「この先生が心配なのは今回のストで時給が増えたとしてもコマ数を減らされたら結局は減俸と同じ」と憂慮する。
吉野氏は暴走族の元特攻隊長から大学へ進学。代々木ゼミナール、東進ハイスクールでは古文のカリスマ講師として絶大な人気を誇った。自身の半生を描いた著書「だからおまえは落ちるんだ、やれ!」は大ヒットし、錦織一清主演で映像化もされた。
少子化の影響もあり予備校業界を取り巻く環境は厳しい。1991年に予備校講師となった吉野氏は「『お前はいい時代に講師をやってたじゃねーか?』って言われるけど、その時から『将来、確実に生徒数は減りますよ』と言われていた。それを分かって講師になったわけでしょ?」と問いかけた。
吉野氏もいつクビと言われるか分からない危機感を持ちながら教壇に立っていたという。
「予備校講師は実力社会。稼げないのは人気がないから。『吉野先生たちがいるから稼げないんですよ』と言う若い講師たちもいる。だけどそんな奴は俺たちがいなくなったとしても人気も出ないし稼げない。若くても実力がある若い講師もたくさんいる。何よりも生徒のことを第一に考えてほしい」と訴えた。












