日本酒「獺祭」の旭酒造・桜井博志会長が22日、大阪・関西万博のオーストリアパビリオンで行われた日本酒「獺祭 未来を作曲」の公式発表イベントに出席した。

 同商品は、オーストリア連邦産業院の主導のもと、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによる「フィルハーモニック・テイスト」と日本センチュリー交響楽団(指揮・飯森範親)が演奏した、ヨハン・シュトラウスⅡ世の名曲「入り江のワルツ」を日本酒の発酵中のタンクに聴かせながら醸造され誕生した。

 同企画のきっかけについて桜井氏は「(オーストリア連邦産業院のハラルド)マーラー総裁から話があった。『オーストリアの音楽と日本の獺祭を合体させて何か良い物ができないか』というお話をいただきまして、天にも昇るような心持ちでした」と振り返った。

 続けて新商品「獺祭 未来を作曲」をまえにして「私たちは、それにお応えするように、少しでも良い酒を作ろうと努力してまいりました」と胸を張った。

 今回、旭酒造は「獺祭」だけでなく、ウィーンのクリスタルガラスの名店・ロブマイヤーとコラボし、1脚5万円の「獺祭」ロゴ入りグラスも製作した。

 ロブマイヤー社のレオニード・ラート社長は「日本酒の新しいスタイルを提案したい」とし、通常のワイングラスとの違いをみせるためステム(持ち手の部分)や、プレート(グラスを支える底の部分)に印字された「獺祭」の文字を見せた。

 旭酒造副蔵長・野中裕介氏は新商品について「仕込んでから終わるまで約40日間、四六時中『入り江のワルツ』を流しながら発酵させていきました。出来上がったお酒は非常に丸み、やわらかさがあるのが特徴になっております」と説明した。

 5万円のグラスで「獺祭 未来を作曲」を試飲した山口県の村岡嗣政知事は「味わい深かった」と大絶賛した。

 同商品は、オーストリアパビリオンの物販売り場と獺祭取り扱い百貨店で今日(22日)から販売開始している。