ついに山が動いた。超党派の「安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟」(通称・UFO議連)の会長で、自民党の浜田靖一衆院議員、立憲民主党の逢坂誠二衆院議員らが16日、東京・市ヶ谷の防衛省を訪れ、中谷元防衛相に未確認異常現象(UAP)対策の専門部署(日本版AARO)の設置を求める提言書を手渡した。
昨年発足したばかりのUFO議連が一気に〝本丸〟に到達した。防衛省に姿を見せたのは議連メンバーの浜田元防衛相、逢坂氏、事務局長の美延映夫衆院議員、井野俊郎衆院議員、橋本幹彦衆院議員、議連の旗振り役の浅川義治前衆院議員の6人。防衛省側は中谷氏を筆頭に増田和夫事務次官、大和太郎防衛政策局長、番匠幸一浪大臣政策参与らが応じた。
日本版AARO設置を求める提言では、専門部署内でUAPの情報収集、調査、科学的分析を通じて潜在的脅威を識別し、国民に透明性のある情報公開の実施などを行うことなどが盛り込まれた。
浜田氏は「一時期は受け入れがたいというようなこともあったが、隙間なく対応していくことが極めて重要だと考えている」と訴えた。2018年に国会で未確認飛行物体にかかわる政府の認識を問う質問主意書を提出していた逢坂氏は「当時は何を言っているんだという感じで、あまり相手にされなかった。アメリカの国防総省にもそれらの部署ができたことを知っていたので、日本も備えるべきだろうと思って質問した。これは防衛だけでなく、災害とかいろんなことにも通ずる」と防衛相に陳情する日が訪れたことに感慨深げだった。
実は中谷氏もUFO議連が発足した時のメンバーで、石破茂首相は議連の最高顧問でもある。中谷氏は「防衛省としては、普段から緊張感をもって、情報収集、警戒監視に当たっている。ワンチームで多様化、複雑化する空からの脅威への対応能力の強化に取り組んでいる」と強調したうえで、「(日本版AARO設置は)非常に重要な課題だというふうに認識している。議連は最高顧問が石破首相で、各党の代表級が揃っておられる。皆さま方の期待に応えていく努力をしてまいりたい」と前向きに取り組むことを約束した。
長年、UFOや宇宙人研究に携わっている竹本良氏は歴史的場面に立ち会い、「感無量、感謝の気持ちでいっぱいだ。提言書の受け渡しだけでなく、中谷防衛相が誠意を持って、応じたのが印象的だ。ニッポン版AARO設置は早いかもしれない」と期待を寄せた。












