ふんどし一丁の意味は――。4日の「RIZIN男祭り」は、東京ドームに4万2706人の観衆を集めて大盛況に終わった。RIZINの榊原信行CEO(61)は、試合後の会見で「よく入った。これだけの熱狂をつくれたのは感慨深い」として大会を総括した。

 セミでは朝倉未来が、前フェザー級王者の鈴木千裕にTKOで勝利。昨年7月に平本蓮に敗れて一度は引退を表明したが、撤回しての再起戦で復活を証明した。榊原氏も「強い未来が帰ってきたと感じ取れた。打撃も真っ向勝負で立ち向かい、戦略も持っていた」と高く評価。その上で今後については「しっかり話していきたい」と語った。

 一方、榊原氏はオープニングセレモニーでふんどし一丁でリングに立ち、自ら開会を宣言した。これについては「還暦過ぎて人前でお尻を見せることになるとは…」と苦笑いしながら「この場で悪口を言う気はないが、高田さんに僕はやってほしかった。(RIZINの)10周年だし、1997年10月の高田―ヒクソン(グレイシー)戦にここで心血注いで実現させたので、本当に戻ってほしかった」と、胸中を述べた。

ふんどし姿でオープニングに登場した榊原CEO(中)
ふんどし姿でオープニングに登場した榊原CEO(中)

 前身のPRIDE時代から大会の盛り上げ役を買って出ていた高田延彦氏は、2023年の大みそか大会直前にRIZINを離脱。今大会前の4月19日には自身のインスタグラムで「RIZIN男祭り」へのオファーがあったことを明かした上で「お断りしたことを報告します」「今後も当該イベントに参加する事がありませんので、その点もご承知いただけますと幸いです」とポストしていた。

 これには、榊原氏も「そんなに僕ら、モメてました?って話を本当にしたいですね。本当に思いを込めてLINEでメールも送りましたけど、1回も返事もしてくれない」と説明。その上で、自らふんどし一丁になったことを「僕からのアンサーです、これは。去る者は追わず。そういう思いで、代わりに俺がやるよって。ふんどしも何も、個人的な思いで」と明かした。

 2003年11月のPRIDE・東京ドーム大会では、エグゼクティブプロデューサーだった故アントニオ猪木さんが同イベントを離脱。その際には、統括本部長の高田氏が師匠の猪木さんに「去る者は追わず!」とマイクアピールして物議を醸した。

「去る者は追わず」発言は、その際のオマージュだったのか。離脱した高田氏との間には、深い〝溝〟があることをうかがわせていた。