昨季91敗からの再建を目指す西武は30日の楽天戦(ベルーナ)に3―1で勝利。ここまで昨季は一度もなかった4連勝をすでに2度マークし、ちょうど1年前の同時期に「借金10」にあえいでいた4月を「貯金1」の3位で乗り切った。

 4月を4連勝で締めた西口文也監督(52)は「今日も打線のつながりも良かったと思いますし、投げる方もしっかり自分の役割を果たしてくれた。チームの雰囲気自体が開幕からずっといいんで、ここにきてさらに良くなっている」と評し、再建への手応えを語った。

 そして、この日も初回に先制の2点適時三塁打を放ち、これで3試合連続先制打&マルチ打点のドラフト2位・渡部聖弥外野手(22=大商大)には再敬礼。「勝負強い打撃を続けてくれている。本当に頼もしい限り。来た球に対してしっかりバットを振ってくれている。それを続けてくれている結果じゃないですか」と称賛した。

 渡部聖は初回の3戦連続先制打について「絶対に先制点を取ってやろうと思っていた。今は甘い球をしっかりスイングできている。これからも先制点を取れるようにしっかり振っていきたい」。もちろん、ただ漠然と打席に立っていたのでは得点圏打率5割3分3厘(30日現在)は残せない。「勝負強さというより今は調子自体がいいので、頭がきれいにリセットされて狙いも絞れた状態で打席に入れている」とも述べているが、その事前準備も怠りない。

 毎日ほぼ初見の対戦相手に関しては、前日に球団から渡されるデータと映像を見ながら自分なりのイメージ作りを徹底している。「動画は後ろからのものを見ているんですけど、いまいち正面から来たボールに対してのイメージが膨らまない。打席に立った時に実際にどういう球が来るのか、どういう軌道で来るのかをデータ班の方々にアドバイスをもらいながらしっかりイメージした状態で試合に入って、それを1球で仕留められるようにしたい」(渡部聖)

 その上でデータにも「大体全部の球種と(配球)パターンを頭に入れているので、狙いはここだけど、こういうことも頭に入れていたということで対応ができる」と自信を見せる。

 30日現在で規定打席にこそ到達していないものの、62打数27安打で打率4割3分5厘の数字は脅威的だ。何よりも自分で考えて状況を打開できるこの「思考力」こそ、新人王レースのトップランナー・渡部聖の最大の武器なのかもしれない。