トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は26日、バチカンでフランシスコ法王の葬儀の合間に非公式に会談し、ロシアとの戦争終結に向けた取り組みについて話し合った。その後、トランプ氏は自らのSNSトゥルース・ソーシャルでプーチン大統領を批判した。これまで親プーチン的な言動だったトランプ氏によるプーチン氏への〝口撃〟で、今後のウクライナ戦争への米国の仲介の流れはどうなるのだろうか。
即席の会合はサン・ピエトロ大聖堂の中で行われ、2人はイスを引き寄せて一対一で会話を交わした。
葬儀後、ゼレンスキー氏は「私たちは一対一で多くのことを話し合いました。話し合ったことすべてについて成果が出ることを期待しています。国民の命を守ります」と述べた。
トランプ氏はSNSでウクライナへのミサイル攻撃について触れ、「もしかしたらプーチン大統領は戦争をやめたいのではなく、ただ私を操っているだけなのかもしれない。『銀行制裁』や『二次制裁』といった別の方法で対処する必要があるのではないかと思う。あまりにも多くの人が死んでいる!」と、プーチン氏を批判した。
トランプ氏は以前、ゼレンスキー氏を「ウクライナ和平合意への大きな障害だ」と評していた。2月にホワイトハウスで首脳会談した際には口論となり、トランプ氏がゼレンスキー氏を怒鳴って追い出した。それ以来、初めて両首脳が会話を交わす機会となった。そして、トランプ氏はウクライナ寄りとも思える投稿をした。
トランプ氏は先日、ウクライナとロシアに対し、戦争終結に向けた「最終提案」を提示した。クリミア半島をロシア領として米国が承認すること、そして2022年の侵攻以降にロシアが占領したほぼ全ての地域のロシア支配を承認することが含まれている。
米国事情通は「米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じたように、ウクライナ戦争の解決問題でプーチン氏が柔軟な姿勢を見せなかったことに、トランプ氏は『心底驚き、内心イライラしている』という状況です」と語る。
トランプ氏をイラつかせるような姿勢とはどのようなものか。
ロシア事情通は「プーチンサイドは、クリミア半島などの承認だけでなくトランプサイド、そして何よりウクライナに対し、非武装化およびロシアとウクライナの将来の国境線全体に沿って30キロメートルの緩衝地帯の設置を要求したようです。ロシアに将来の〝脅威〟がないことを保証しないのであれば、和平協定を締結しないということです。〝脅威〟というのは、言葉だけではなく、物理的な距離ということです。これが最低限の要求で、ウクライナがのまなければどんどん要求はエスカレートしていくことでしょう」と指摘する。
和平交渉は長引きそうだ。












