【取材の裏側 現場ノート】明治安田Jリーグでは、今季も熱戦が繰り広げられている。戦前の予想と異なる展開を見せるJ1に注目するのはもちろんだが、1年でトップカテゴリー復帰を目指すJ2札幌が思わぬ苦戦を強いられているのも気がかりだ。

 札幌は昨季限りでミハイロ・ペトロビッチ監督が退任し、岩政大樹監督が新たに就任してJ1復帰を目指すシーズンをスタートさせた。降格によって主力の流出があったとはいえ、開幕4連敗スタートを切り、12日のアウェー水戸戦に1―3で敗れた後、指揮官が「いろいろな意味でひどい試合だったと思う」とコメントするなど、上位をうかがう態勢が整っているとは言いがたい。

 そんな中、札幌に関してこんな話を耳にした。あるJクラブの強化担当者は、J1~3クラブに在籍した経験を踏まえ「おそらく札幌がなかなか勝てないのは、ちょっと上から目線というのもあるんじゃないか。そういうのがあるだけで足をすくわれてしまう。それをうわべだけでなく心の底から気づかないと、ずるずるいってしまうかもしれない」と力説した。

 続けて「新たなシーズンが開幕して勝てないと去年の悪い流れを引きずってしまうし、ミシャさん(ペトロビッチ監督)みたいに長くやってた監督の後は、変えようとしてもすぐは難しい」とも。さらには下位カテゴリークラブの傾向として「個の能力は、上位カテゴリーが上なのは間違いないんだけど、ロングボール一辺倒とか、チームとしてのやり方は下の方が徹底している」と指摘した。

 札幌が苦戦しているのは前出の関係者が主張する要因だけではないだろうが、サッカーに限らず何事もまずは謙虚な姿勢が大事なことを改めて痛感させられた。

(運動部・森下 久)