3月いっぱいでスターダムを退団した白川未奈が、2日の東京・後楽園ホール大会で盟友・舞華と最後の激闘を繰り広げ、涙で〝聖地〟のファンに別れを告げた。

 3月26日に、同31日付でスターダムを退団して海外メジャー団体の米AEWに移籍すると発表した。この日はフリーとして、ユニット「イーネクサスヴィー(EXV)」の盟友と激突。試合前には、2023年4月に引退した親友、ひめかが登場して花束を手渡した。

 ゴングが鳴ると、序盤に白川が「ありがとう! 後楽園!」と絶叫。舞華は白川の胸をロープに挟んで揺する〝荒業〟を見せたが、白川が舞華のヒザに攻撃を集中すると一気にヒートアップする。舞華もエプロンで豪快なブレーンバスタ―で叩きつけて譲らない。白川は場外でスイングDDT、リング内ではエレベイテッドDDTを爆発させると、観衆からは「We want Mina!」のチャントまで飛び出した。

「ミナがほしい!」はAEWマットでライバルのマライア・メイが送っていたメッセージ。聖地・後楽園ホールのファンは意気なチャントで白川の背中を押す。白川も声援に応え、入り方を変えた再三の足4の字固めで舞華を追い込んだ。舞華も山茶華、炎華落としの猛攻。一進一退の激闘となった。

 それでも最後は舞華のパワーが上回った。スリーパーホールドで失神寸前まで追い込むと、パワーボムからみちのくドライバー、ランニングパワーボムの猛ラッシュ。「We want Mina!」チャントを受けた白川は必死に耐えるも、とどめのリストクラッチ式みちのくドライバーⅡで3カウントを聞いた。

 19分39秒の熱闘を終えた白川は号泣。マイクを握った舞華は「ミナ! 泣かないから私は。これ、最後じゃないから。EXV、みんなでアメリカ行ったり、海外行ったりのユニットにしていくからさ。最後じゃないから、泣くな!」と、海外マットでの再会をアピールしてエールを送られた。

 それでも白川の涙は止まらず、「スターダムファンのみなさん、ここまで応援してくれてありがとうございました」とファンへ感謝。さらにスターダム初参戦時を振り返り、「私を受け入れてくれたファンの応援と、そしてこのリングと道場で厳しく指導してくれた先輩、そして戦ってくれた仲間たちがいたからプロレスラー、白川未奈として歩んでこられた」と謝意は止まらない。
 
 その上で「プロレスラーは夢をかなえていく道を、ファンのみなさんにお見せすることがすべてだと思っています。アメリカで夢の続き、かなえてきます! また会いましょう!」とAEWでの飛躍を誓った。盟友と熱い抱擁をかわし、〝ヴィーナス〟が聖地から海外メジャーへと旅立つ。