フィギュアスケート世界選手権(米・ボストン)の男子シングル勢が〝第一関門〟をクリアした。

 今大会はミラノ・コルティナ五輪の国・地域別出場枠獲得を懸けた一戦。上位2位の総合順位が「13」以内の場合は最大3枠を確保できる中で行われた29日(日本時間30日)のフリーでは、佐藤駿(エームサービス・明治大)が冒頭の4回転ルッツを着氷させると、その後はミスがありながらも最後まで演じきった。演技を終えると両拳を何度も振り下ろして喜びを表現。179・30点をマークし、合計270・56点で6位に入った。

 ショートプログラム(SP)2位の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は4回転サルコーの着氷が乱れ、4回転トーループも転倒するなど、苦しい演技となった。それでも171・10点を記録し、合計278・19点で3位に食い込んだ。

 鍵山と佐藤の合計順位が「13」以内だったため、3枠の確保に成功。鍵山はキス・アンド・クライで3枠の確保を確認すると、安堵の表情を浮かべた。

 鍵山の姿には多くのファンが反応。「選手たちにとって3枠確保のプレッシャーがいかに重いものか。本来の実力を出し切れなかった滑りとはいえ、死力を尽くして確保した3枠。どうか誇りを持ってくれ」「鍵山くんがキスクラで出した3本の指(3枠)尊い(泣)」「顔面蒼白で自分のメダルより先に3枠ゲットできたかを確認した優真くん泣ける」などの声が上がっている。