長年、旧統一教会問題を取材してきたジャーナリストの鈴木エイト氏と教団トップの〝直接対決〟がついに実現した。
25日に文部科学省の解散命令請求で東京地裁が宗教法人法に基づき、教団に解散を命じた。これを受け世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長が27日、都内の日本外国特派員協会(FCCJ)で会見を開いた。
会見冒頭、田中会長は「今回の裁判所の決定は到底受け入れられません」と強い口調で語った。また、解散命令により法人名義で財産を所有できなくなり「法人のすべての財産は没収されることになります。10万人もの信者が集まる教会も施設も失うことになります。信徒の宗教活動の自由は深刻な制限を受けることになります」と訴えた。
これにかみついたのがエイト氏だ。「2009年に霊感商法の摘発が行われ、残余財産を関連の宗教団体に移管させることをすでに決めていた。解散命令が決まった段階で前もって手を打っていたのではないか」と追及。
田中会長は「当時(2009年)の役員会が解散した場合に財産をどうするのかということにおいて、先ほど言われたような決定をしたことは私も承知しております」と認めた。一方で「よく聞かれます。解散後、資産をどうするんですか?と。今、私たちはそれどころじゃないんです。いかに日本の民主主義を守るために、この宗教法人に対して向かってくるさまざまな案件をクリアできるか。このことに最大限にエネルギーを投入しています」と回答し、初対決を終えた。
これまで教団の会見に出席拒否され続けた〝NG記者〟エイト氏は、今回なぜ会見に出席することができたのか。
エイト氏によると「教団主催の会見には入場拒否をされていた。教団は(主催者の)FCCJに『会見に入れるな』と言ったようですが、FCCJは、特定のジャーナリストを排除するするのであれば会見を開かせないと言ってくれた。すると(教団が)『入れるのはいいけど質問をさせないでくれ』ということを条件にしたらしいんですけど、司会者が(質問者に)指名してくれた。FCCJにはジャーナリズムが根付ている」と感謝した。
田中会長との初のやり取りについては「明確な答えが返ってこなかった。はぐらかしたかなって思います。僕を避けるということは僕の質問が一番痛いところを突いている証明にもなる」と語った。












