東京ドームで13日から開催された「MLB WORLD TOUR TOKYO SERIES 2025」は、19日のカブス―ドジャース戦をもって全日程を終了した。連日超満員のファンが集結した歴史的イベントは幕を閉じたが、海外メディアからは主催者側の高い運営能力を称賛する声が上がった。
13日に行われたドジャースとカブスの公開練習は異例の一般公開となり、平日の昼間にもかかわらず1万人超のファンが来場。14、15日に行われたプレシーズンゲームを含め、開催された全試合でそれぞれ4万人以上の観客動員となり、東京ドームは大熱狂に包まれた。
もちろん最大の〝目玉〟はMLB開幕戦を含む公式戦2試合だったが、それ以外の面でも好評を博した。例えば、開幕戦のオープニングセレモニー。日本が誇るアニメ&ゲームシリーズ「ポケットモンスター」の人気キャラ「ピカチュウ」がグラウンドに大量出現してスタンドを沸かせた。ほかにもポケモンに関連した演出が行われ「これは最高の演出」「東京五輪もこれをすればよかった」などとファンの間で大きな話題を呼んだ。
ドジャース、カブス両球団のナインの中にもポケモン好きの選手は多く、大のポケモンファンを公言するドジャースのバンダは「素晴らしい演出だった。最高だったよ!」と感激していた。
こうしたひのき舞台の裏側では多くの大会スタッフが奔走。注目度の高さから国内外のメディアが大挙して押し寄せ、球場入口の際のボディーチェックが渋滞したり、取材エリアの変更などはあったが、目立ったトラブルもなく円滑に進められた。
今大会に取材のために来日した台湾メディアの記者も、大会運営に感銘を受けたようで「大きなイベントに慣れているMLBと日本が強固な関係を築いて大会を催したこともあって、何事もスムーズに事が進んだように感じます。海外メディア向けには東京ドーム内で使えるギフト券も配られ、おもてなしの文化も感じました」と振り返った。
さらに、台湾代表が初優勝を果たした昨年の「プレミア12」を引き合いに「まだまだ新興組織であることは仕方ないけど、もろもろの手続きや発表が後手後手で煩雑に感じた『プレミア12』とは明確に違いました」。大会を主催した「WBSC」との運営力の差を痛感させられたという。
今シリーズはMLBとMLB選手会、NPB、読売新聞社が主催した。プレミアでは悪天候時の対策や大会規則があいまいで物議も醸した。MLBなどとは経験も場数も段違いだが、文化も言語も異なる複数の組織が連動して運営する大会の〝モデルケース〟にもなりそうだ。













