サッカー日本代表MF久保建英(23=レアル・ソシエダード)の〝師匠〟が進化の理由を明かした。森保ジャパンは18日、北中米W杯アジア最終予選バーレーン戦(20日、埼玉)に向け千葉県内で調整した。注目は、進化を遂げる日本の至宝だ。スペインの名門レアル・マドリードから2022年夏にRソシエダードに完全移籍するとゴールを量産し、ビッグクラブが熱視線を注ぐ存在に。そのキッカケをつくった元日本代表FW佐藤寿人氏(43)が取材に応じ、久保の〝ゴールマシン化〟の要因を語った。
久保は今季ここまで公式戦7得点(リーグ5得点)をマークしているが、22年にRソシエダードに加入するまでは3シーズンで6得点。当時はRマドリードと契約しながらも武者修行のためにレンタル移籍し、マジョルカ、ビリャレアル、ヘタフェ、マジョルカと渡り歩きリーグ戦で94試合に出場するも、思うような結果は得られなかった。
そこで久保が頼ったのはJリーグ最多得点記録(220点)を保持し、14年に国際サッカー連盟(FIFA)の最優秀ゴール賞「プスカシュ賞」にノミネートされた実績のある佐藤氏だった。
Rソシエダードに入団する前の22年6月に千葉県内のグラウンドで直接指導を受けた。その結果、22―23年シーズンはリーグ35試合9得点、23―24年は30試合7得点、今季もここまで5得点を記録するように決定力が〝覚醒〟。大きな進化を果たした。日本サッカー協会の技術委員でナショナルチームダイレクターの山本昌邦氏も久保の活躍に「寿人のおかげらしいよ」と語っていた。
そこで本紙は佐藤氏を〝直撃〟。まず久保が指導を依頼したのは同じレフティーであり、背格好も似ていることから参考にしやすかったとの臆測が出ていることに「そこは関係なくて。シンプルに『一番ゴールを決めているのは誰だ』というところからだったようで。そこで僕のことを考えてくれたみたいです」と語った。久保がJリーグ歴代1位ストライカーにアドバイスを求めた格好だ。
佐藤氏は「どんな助言をした? 簡潔に言うと、ストライカーとしての思考ですね。久保選手はウイングとかで、チャンスメークをしているので、ボックスの中でのストライカーの考え方とかを伝えて…。ゴールすることを逆算して、どう対応するのか。まあ、一緒に(得点イメージを)つくっていった感じです」と説明。〝企業秘密〟もあるため、詳細には触れなかったものの、久保が得点マシン化した一端を明かしてくれた。
久保自身も大きな手応えをつかみ「ゴール」という結果を出したことで、イングランド・プレミアリーグの名門リバプールやアーセナルなど、名だたるビッグクラブが獲得への関心を示すようになった。久保は自身の躍進について、かねて関係者らに「寿人さんのおかげ」と語っているという。これに佐藤氏は「僕自身は大したことはしていないのですが…」と謙遜しつつ答えていた。
そんな久保は、日本代表のメンバーとしてバーレーン戦に臨む。現在5勝1分けの勝ち点16でグループ首位に立っており、勝利すれば8大会連続の本大会出場が決まる。その試合はもちろん、来年のW杯本番に向けても〝日本の至宝〟が自慢の左足でチームに貢献していくはずだ。












