パリ五輪フェンシング女子サーブルで団体銅メダルの江村美咲(立飛ホールディングス)の〝進化〟が止まらない。

 1月のグランプリ大会(チュニジア・チュニス)で初制覇を果たした日本のエースは、8日に行われたW杯(ギリシャ・イラクリオン)決勝でヨアナ・イリエバ(ブルガリア)を15―11で破り、W杯通算2勝目をマーク。試合後には日本協会を通じ「日本から応援してくださったみなさま、ありがとうございました。また、コーチやトレーナーさん、関係者のみなさまにも心から感謝しています」とコメントを寄せた。

 さすがのパフォーマンスを見せたが、不安とも戦っていたという。「今日はこれまでの優勝と違って、1日中模索しながら戦っていました。練習の時から、なかなか自分の思い描くフェンシングができずに、クオリティーとしては低い感覚がありました」と回想。それでも「自分のプレーを貫いたというよりは、それぞれの相手に合わせた戦い方でリスクを取りながら勝負を仕掛けました」と経験値を生かして勝利を引き寄せた。

 そんな江村は「納得のいかない状態の中でも、迷うことなく割り切って勝ちに行けた部分は過去の失敗が活かせたかなと思います。今日の自分のフェンシングは美しくありませんでしたが、必ずしも美しく完璧にすることだけが正解でもないのかなという気づきもありました」と収穫を強調。さらなる飛躍へ、新たな学びを得たようだ。