女子テニスの人気選手エマ・ラドゥカヌ(英国)が試合中にストーカー被害を受けた問題で、当該の男が各都市で同選手を追いまわしていたことが発覚し、物議を醸している。

 2021年に4大大会の全米オープンを制したラドゥカヌは、ドバイ・テニス選手権でカロリナ・ムホバ(チェコ)と対戦。第1セットでラドゥカヌは主審のもとへと歩くと、何かを訴え審判台に隠れるようにして涙を流し、ムホバに慰められた。その後、試合に戻ったが、0―2で敗れた。

 WTAによると、ラドゥカヌに対し、大会前に「執着的な行為をしていた男」が最前列で試合を観戦しており、当該男性は退場させられた。またWTA主催試合への出入り禁止処分が下された。

 この大会前の執着的な行為について、英国メディア「サン」によると、ドバイを拠点にしているラドゥカヌの元コーチのロマン・ケレチッチは、「不気味な話だ。この男性は彼女を追ってシンガポールに行き、アブダビに。そこで私は彼女と一緒になった。再びドーハで、今はドバイで、私たちは彼に気づいた」と明かした。

 当初は熱狂的なファンの一人だと思っていたという。しかし、ある公共の場で自撮りをしようとした際に「ハグのような形で接触し始めた。私やフィットネスコーチ、一緒にいた警備員が彼女と一緒にいなかったのは、この1か月間であの瞬間だけ。あの男は状況を判断し、彼女に近づくベストなタイミングを探っていた。彼は恐ろしいほどの戦略を持っていて、すべてを考え抜き、計算していた」と狙いを定めていたという。

 厳重な警備と対策が必要だ。