森保ジャパンに未招集の若手たちが、2026年北中米W杯へ向けて猛アピールを続けている。MF松木玖生(21=ギョズテペ)、DFチェイス・アンリ(20=シュツットガルト)、FW後藤啓介(19=アンデルレヒト)ら日本屈指の有望株たちは海外で順調に成長を見せている。では近い将来、代表抜てきはあるのか。元日本代表MF前園真聖氏(51=本紙評論家)は期待を寄せる一方で、代表入りへ高いハードルを設定した。

 前園氏は森保一監督率いる日本代表の現状を踏まえ、新戦力台頭についてこう力説する。「トップの選手が集まる代表チームを見てみると、2チームつくれるくらいの選手層になっています。そこに入っていくには、よっぽどの活躍、コンスタントに試合に出て、結果を出していかないといけません」。

 若い年代から欧州でプレーすることが当たり前になっている現状で、A代表入りを果たすためには、高い壁を突破しなければならない。招集に最も近い存在が松木だ。昨年7月にイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンと契約し、今季は武者修行先のトルコ1部ギョズテペでプレーしている。

 前園氏は「最初、慣れるまで少し時間がかかりましたが、ポジションを確保して試合に出ていますよね」と欧州初挑戦での適応を高く評価。その上で「1シーズンしっかり戦ったわけではありませんから、シーズンを通して続けていく必要があります。リーグレベルを考えると、当たり前に結果を出し続けないといけません」と活躍の継続性がカギとみる。

 ギョズテペでは、これまでの守備的MFから前めとなるトップ下などのポジションを担っているが「日本代表で言うと、そのポジションは名前を挙げるときりがないですよね」と前園氏は指摘。MF久保建英(レアル・ソシエダード)、MF鎌田大地(クリスタルパレス)、MF南野拓実(モナコ)など激戦区だけに、常連組を脅かすようなパフォーマンスが求められる。

 チェイスに関しては「(センターバックが)2枚でも3枚でもできる。高さもありますし、最終ラインで奪ってからつなげますからね。フィードの正確性もありますので、日本代表でも武器になると思います」と実力には太鼓判。ただ、年明けからドイツ3部のBチームが主戦場となったのは気がかりだ。また、チェイスは米国代表入りの可能性も残しているが「決めるのは本人ですが、将来を考えると、日本代表でプレーできるようにすべきです」との見解だ。

 身長191センチの高さが武器の後藤も魅力的だ。しかし、こちらはまだベルギーでのキャリアをスタートさせたばかり。1月26日のメヘレン戦でトップチーム初ゴールを挙げたが「点を取ったからすぐに呼ばれますよ、という状況ではありません」と時期尚早とした。

 サプライズ招集を実現させるためには、さらなる飛躍が求められそうだ。