至宝を超えるスターとなるのか――。U-17日本代表MF長南開史(15=柏U-18)が〝スーパー中学生〟として一躍、クローズアップされている。8日に行われたネクストジェネレーションマッチ(国立)で、日本高校選抜と対戦したU-18Jリーグ選抜の一員として先発出場すると、ゴールを奪うなどの活躍で4―1の勝利に貢献した。日本サッカー界に出現した新星の今後を、元日本代表FW武田修宏氏(57=本紙評論家)が緊急検証した。
富士フイルムスーパーカップの前座で有望株の登竜門としておなじみの一戦で、話題を独占したのが中学生の長南だ。
3―1とリードして迎えた後半アディショナルタイムに、左サイドでボールを受けると、軽快なリズムのドリブルでペナルティーエリア内へ進入。そして、利き足とは逆の左足でズドン。衝撃度大のゴールを決めた。
日本サッカー界では、すでにホープとしてうわさになっていた存在だ。高校年代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグで出場を重ね、トップチームのキャンプに参加したこともある。武田氏は「あのゴールが素晴らしかったのはあるけど、中学生なのに高校生の中でも物おじしないでプレーできているのはスゴイ。普通なら萎縮しちゃったりするから」と技術もさることながら、度胸の良さを長所に挙げた。
スーパー中学生について武田氏は、U-18Jリーグ選抜を率い、V川崎(現・東京V)時代の盟友である中村忠監督(53)にもリサーチ。それを踏まえてこう評価する。「年上の中に入っていける度胸だったり、スッと懐に入っていけるコミュニケーション能力もすごいそう。フィジカルもしっかりしているように見えたし、それに彼は技術だったり、多くのポジションでプレーできたり、全ての面において、それぞれが10点満点だとしたら9点くらいの総合力がある」。レジェンドもその才能に太鼓判だ。
中学3年生の時点でネクストジェネレーションマッチに出場したのは、2017年にFC東京U-18所属だったMF久保建英(23=レアル・ソシエダード)と同じ。だが久保は無得点で、ゴールという結果を出した長南は〝久保超え〟を果たした格好だ。
久保はその後、FC東京の一員として同年11月26日の広島戦で歴代3位の年少記録(16歳5か月22日)でJ1デビューを果たした。4月から高校生となる長南の今後にも期待が高まっており、武田氏は「年齢もあるし、すぐに海外というのはないみたいだけど、このままいったら、早いうちにJリーグデビューする可能性はある」と指摘する。
長南は4月7日に16歳の誕生日を迎えるため、FW森本貴幸が持つ最年少J1出場記録(15歳10か月6日)の更新はできないが、今年中のトップチーム出場を目指しているという。〝Xデー〟がいつになるのか気になるところだ。
武田氏は日本サッカー界の底上げのためにも「高校生でJリーグにデビューするとか、そういう若い選手がどんどん出てきてほしい」と熱望。久保に続く至宝として、注目度が高まりそうだ。
☆ちょうなん・かいじ 2009年4月7日生まれ。埼玉県出身。小学時に柳崎SCジュニアから柏U-10入り。中学3年時の昨年6月から柏U-15所属ながら飛び級で柏U-18でプレー。両サイドバック、両サイドハーフ、トップ下など多くのポジションをこなす。世代別日本代表にも招集され、昨年はU-16代表の活動などに参加。今月のU-17代表パラグアイ遠征メンバーにも選出された。175センチ、68キロ。













