日本ブレイクダンスのパイオニア・野中泰輔氏(34=ダンサー名・Taisuke)が、パリ五輪ブレイキン男子でメダルなしの4位に終わった半井重幸(22=ダンサー名・SHIGEKIX、第一生命保険)の敗因を分析した。
パリ五輪で唯一新競技として採用されたブレイキンで金メダルを期待された半井は順当に4強入りしたが、準決勝で完敗すると、続く3位決定戦でも敗れた。
ただし準決勝、3位決定戦では回転技などの大技を連発し、会場は大盛り上がりを見せていた。それだけに、SNSを中心にジャッジに対する疑問の声が上がり、日本のエース敗退には驚きの声が多かった。
今回の判定を、日本人初のスポンサー契約や初の世界選手権制覇を成し遂げた野中氏は「仕方ない。多分そうかなとは思った」と納得しているという。スポーツとストリートカルチャーが融合するブレイキンは、今回の判定のように会場の反応と勝敗が比例しないことがよくあるからだ。
「すごい技をすればいいというわけではない。見た目ではなくて中身で判断しなければならない」。野中氏の言う〝中身〟に相当するのは5つの採点基準の技術性、完成度、音楽性、独自性、多様性だ。
準決勝の結果に関しては「会場は確かに盛り上がっていた。しかし『多様性』『独自性』という部分では明らかに相手が勝っていた」と分析。この多様性、独自性については、かねて半井の課題だったという。
「本気でメダルを取らせにいくなら、そこを詰めなければいけなかった。しかし、本人のスタイルもあるし、そこはコーチ陣も言いにくかったのかもしれない」。指導陣の苦悩も背景にあったのではと見解を述べた。
ブレイキンは4年後のロサンゼルス五輪では不採用だが、今回のパリ五輪で大きな注目を集めたのは事実。技の詳細に加え、採点方法も深く認知することも、競技を楽しむポイントになりそうだ。











