首位・阪神を0・5ゲーム差で追う巨人が2位の好位置につけながら深刻な本塁打不足に陥っている。

 9日までにリーグ最多の35試合を消化しているものの、本塁打数はわずか12本。広島、DeNAと並ぶリーグ最少で最多のヤクルト(24本)のちょうど半分となっている。比較的狭い東京ドームを本拠地とする強みの一つが「一発攻勢」。リーグ4位に終わった昨季も164発はダントツで、次点のヤクルト(123発)に41本差もつけた。1試合平均も「1・15本」から「0・34本」まで低下。昨オフに中田(15本=現中日)、ブリンソン(11本)らの長距離砲がチームを去り、開幕直前には新助っ人となるはずだったオドーアが電撃退団…。不動の4番・岡本和もここまで5本でなかなか調子が上がらないことも要因に挙げられる。

 阿部慎之助監督(45)は「相手に先に点を与えない野球」を目指し、守備力重視のオーダーで競り勝ってきた。もちろん目的は「勝つこと」だが、現状のスタメンで一発を期待できるのは岡本和を除けば坂本、丸と数少ない。

 そんな〝火力不足〟を補える大砲候補の一人が昨季自己最多の16本塁打を記録した大城卓三捕手(31)だ。打率1割8分8厘、0本塁打の大不振で8日に無期限の二軍再調整を命じられたばかりだが、指揮官が「一番は気分転換」と話したように再浮上のきっかけをつかんでもらうことが狙いにある。チーム関係者も「大城は走って体にキレを出すことで打撃の調子が戻る」と太鼓判を押している。

 今月末からは交流戦に突入する。投手陣が踏ん張りを見せているものの、気温が高くになるにつれて打ち合いも多くなる。いざという時に〝大砲不足〟とならないためにも、背番号24の復活がチームの最優先事項となりそうだ。