巨人に新戦力として加入したルーグネッド・オドーア外野手(30)が開幕を前に退団することが26日に発表された。4年ぶりのV奪回を目指す阿部巨人は船出を目前にして激震に見舞われたが、チーム内からは「やっぱりか…」との声も漏れていた。

 29日の開幕を控え、チームは27日に東京ドームで全体練習を行った。当然のことながら、阿部慎之助監督(45)から言い渡された二軍再調整を拒否し、帰国を申し入れたオドーアの姿はなかった。結局、助っ人としての期待も役割も果たさないまま去る形となったが「退団は時間の問題だった」と辛らつな言葉も聞かれた。チームに合流して以降、そうした不穏な前兆も漂わせていたという。ナインの1人はこう打ち明けた。

「(退団は)やっぱりかという感じ。メジャーでの実績からなのか、かなりプライドが高いのを感じていた。那覇での最初のあいさつの時から、かなり神経質な性格が見てとれた」

 ビザの関係で来日はキャンプイン後となったが、2月16日の合流時から〝危うさ〟を感じ取っていたそうだ。また、12試合に出場して打率1割7分6厘とサッパリだったオープン戦では、変化球が多い日本の投手を相手にイライラを隠せない場面もあった。内野安打で出塁しても2度もけん制死するなど、集中力を欠くプレーも少なくなかった。

 さらに、外国人の野手が1人だけだったことも追い打ちをかけた可能性も否定できない。チームにウィーラー巡回打撃コーチが帯同している場合はオドーアの相談役もこなしていたが、それ以外では〝孤立〟。ビジターの試合後は周囲を遮断するように大きなヘッドホンをつけてチームのバスに乗り込み、報道陣の問いかけにも応じることはなかった。

 オフの補強の目玉として推定年俸2億円で入団したオドーア。「競争」を受け入れられず、真の力を発揮することなく離れたチームには何とも言えない空気が漂っている。