小林製薬(大阪市)が製造販売した「紅麹」を含むサプリメント「紅麹コレステヘルプ」による健康被害が相次ぐ中、同社は26日、3年間摂取していた1人が腎疾患で亡くなっていたことを公表した。これまで70人以上が入院したとみられるが、死亡は初めて。
問題の紅麹は大阪工場(大阪市)で製造された。紅麹とは別のカビが混入した可能性があるが、特定できていないという。
一部の国では紅麹を含む食品の販売が禁止されている。紅麹菌の中には、シトリニンという腎毒性を持つカビ毒を生産するものがあるからだ。しかし、小林製薬のホームページによると「小林製薬では、紅麹のゲノム解析を行い、シトリニンを作る遺伝子を持たない紅麹菌を見出しました。シトリニンを作ることのできない紅麹菌を使用しているので、小林製薬の紅麹にはシトリニンが含まれません」としている。
紅麹は血中の悪玉コレステロールを下げる作用などが確認されており健康食品に使われる以外に、食品着色の用途などで使用される。小林製薬は紅麹を食品メーカーなど52社に卸していたという。
紅麹が食品原料として食品に使われている場合、パッケージに「紅麹」などと表示される。色付けも含め、紅麹そのものの機能を期待して使われているケースだ。
一方、紅麹から抽出した色素が食品添加物として使われた場合、「ベニコウジ色素」「紅麹色素」「モナスカス色素」「着色料(紅麹)」などと表示される。〝紅麹〟と〝紅麹の色素〟は製造法が異なるので別物だ。
紅麹の色素は、いちご味のヨーグルト、カップ麺用のえびの天ぷら、カニ風味のかまぼこ、みりん干しの魚、キャットフードなど、多岐にわたる赤い色の食品に含まれることが多い。
食品流通関係者は「消費者の不安は小林製薬以外のメーカーの紅麹や、紅麹の色素にまで広がっています。紅麹の色素を使っているメーカーが次々と『小林製薬の食品原料は使用していない』と声明を出しています。小林製薬の紅麹がどこでどう使われているのか、各メーカーが把握に必死なようです」と語る。
小林製薬の紅麹を食品原料として使用していることを把握しているメーカーは、みそ、酒、サプリ、豆腐ようなどの販売を中止し、自主回収している。











