米大リーグ・ドジャースで大谷翔平投手(29)の専属通訳だった水原一平氏(39)が違法賭博問題で解雇されたことが波紋を広げている。主要な賭けの対象となった〝サッカーの国際試合〟は、特にW杯で毎回深刻な実態が浮き彫りになっている。

 大谷は25日(日本時間26日)にドジャースタジアムで、水原氏の違法賭博について初めて声明を発表。世界各国で注目が集まっている。

 水原氏は野球以外の競技を対象として、その中心はサッカーの国際試合だったと現地メディアは一斉に指摘している。

 サッカーの国際試合を対象にした世界中で盛んに行われており、特に大きな規模が最高峰であるW杯だ。

 直近の2022年カタール大会では、タイ警察が国内で賭博行為に関わった容疑で1万2000人以上を検挙したと発表している。賭博の方法は、主にオンラインだった。

 中国国営の「新華社通信」によると、18年ロシア大会では、オンラインのサッカー賭博に対する取り締まりで540人以上を逮捕。総額15億ドル(約2270億円)に達する巨額が動いていた。

 14年ブラジル大会でも大規模な賭博が問題化。米放送局「CNN」は、マカオのホテルで計650億円規模の違法賭博が摘発されたと報道。インターネットや電話で掛け金を受け付ける組織で、中国や香港、マレーシア出身の22人が逮捕された。現場からはパソコン17台、携帯電話10台以上などが押収され、1人で5億円余りを賭けていた参加者もいた。

 W杯を巡っては、国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)が毎大会、違法賭博への取り締まり強化。10年南アフリカ大会では、ICPOがサッカー賭博組織を摘発して5000人以上を逮捕したケースもある。

 サッカーの国際試合は、世界中で深刻な問題となっているのが実情だ。