元イタリア代表MFアンドレア・ピルロ氏(47)の母国代表監督就任が暗礁に乗り上げている。

 イタリア代表として2006年ドイツW杯優勝経験を持つ同氏は、3大会連続W杯を逃している同国代表の立て直しを期待され、複数の同国メディアで代表監督就任が報じられた。しかし、ロシアの賭博企業「フォンベット」との関係が取りざたされて状況が一変。イタリア国内では同氏を推す意見もあるが、反対論が噴出している。

 その中でピルロ氏は自身のSNSに長文をアップ。「私のキャリアにおいて、かつては選手として、そして現在は監督として、私は常に、活動した各国の法律や締結した契約を完全に遵守して活動してきた。最近の論争の対象となっているこの業務上の協力関係は、UAEでの私の仕事の一環として生まれたものであり、その性質はもっぱら商業的かつスポーツ的なものだ。この協力を政治的な意味合いを持つものと見なすことは、私が決して表明したこともなく、また私自身のものではない信念を私に押し付けることに他ならない」と釈明した。

 同氏は、ユナイテッドFC(UAE)で監督を務めている関係で「フォンベット」のアンバサダーになっただけだというわけ。イタリアメディア「Raiニュース」によると、ピルロ氏の弁護士は、このロシア企業との契約はUAEのクラブでの職務にのみ関連するものであり、同クラブを離れれば、「フォンベット」とは無関係になると主張しているという。

 ただ、この問題に関してイタリア連盟は慎重な姿勢だ。同国紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」によると、ジョバンニ・マラゴ会長は、詳細の調査をするために、監督就任を保留とした。

 先日には名将ジョゼップ・グアルディオラ氏に断られたと報じられたが、監督人事はうまくいかない状況。ピルロ氏の就任が実現しなかった場合、かねてロベルト・マンチーニ氏とアントニオ・コンテ氏の名前が挙がっているとのことだ。