今夏のパリ五輪出場を目指すU-23日本代表が、25日に行われた国際親善試合U-23ウクライナ戦(北九州)で2―0と快勝した。8大会連続出場がかかる五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップ(4月15日開幕、カタール)へ向けて弾みをつけた。元日本代表FW武田修宏氏(56=本紙評論家)は2人のキーマンを挙げつつ、大きな不安点を指摘した。
日本は0―0で迎えた後半3分、右CKからDF関根大輝(柏)がヘディングで合わせ、バーに当たったこぼれ球をMF佐藤恵允(ブレーメン)が詰めて先制。31分にはMF田中聡(湘南)が強烈なシュートで追加点を奪い、試合を決めた。大岩剛監督は「非常に収穫があった。我々のセットプレーの強み、前線からのアグレッシブな守備も出た」と自信を口にした。
ただ、今月の2連戦では22日のU-23マリ戦で1―3と完敗。この日も勝利したとはいえ、相手はFWミハイロ・ムドリク(チェルシー)、MFヘオルヒー・スダコフ(シャフタル・ドネツク)、GKアナトリー・トルビン(ベンフィカ)ら主力の大半を欠くメンバー構成だった。
武田氏は、最終予選へ向けて「中東のカタールで開催されるし、全く違う雰囲気になってくる」と警鐘を鳴らす。A代表の森保ジャパンが同地で行われたアジアカップで8強敗退したばかりで、アジアの舞台は難しい戦いになる。
過酷な戦いが予想される中でキーマンとなるのが、MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)とMF松木玖生(FC東京)だ。「2人はしっかりと指示を出せるし、強いリーダーシップがある。苦しい状況でも声を出せるので、そういう存在が重要になるだろう」と期待を寄せる。藤田はチームの立ち上げから大黒柱でA代表の経験もあり、松木は昨年のU-20W杯でエースとして活躍。攻守の要となるコンビがフル回転を求められそうだ。
一方で、武田氏が懸念するのが、センターFWだ。「FW細谷真大(柏)の状態が良くない。今季はリーグ戦でも調子が上がっていないようだし…。他の選手も含めて、センターFWは不安がある」。アジアカップメンバーだった細谷は大岩ジャパンのエースだが、今季はリーグ戦で、いまだ無得点と精彩を欠いている。今回の2連戦はいずれも途中出場で不発だった。
代わりに先発で起用されたFW藤尾翔太(町田)とFW染野唯月(東京V)もアピールならず、最前線の人材は不安が拭えない。日本はアジアの難敵を撃破して五輪切符をつかめるか。











