予算案の衆院採決を巡って、国会でドタバタが繰り広げられた。衆院本会議で1日、立憲民主党・山井和則衆院議員による自民党の小野寺五典予算委員長の解任決議案の趣旨弁明が2時間54分に及び、新記録をたたき出したのだが、野党は一枚岩とはならなかったようで…。

 予算案は2日までに衆院通過すれば、衆院の議決優越のために年度内の30日に自然成立する。なんとか予算案を通したい自民党に対し、立憲は徹底抗戦。大きな白い紙袋を持って登壇した山井氏は、9回に分けて付箋だらけの資料や分厚いファイルを取り出し、自民党派閥パーティー裏金事件についての批判からスタートした。

 ゆっくりと同じ内容を繰り返し、審議を引き延ばすフィリバスターで、野党席からは「そうだ!」と賛同の声が上がれば、与党席からは「何なんだ!」と批判の声が上がったのも無理はない。結局、2時間54分で、衆院ではこれまでの最長記録だった立憲の枝野幸男衆院議員の2時間43分を更新した。

 ただ、野党内でも評価はさまざまだ。日本維新の会の音喜多駿政調会長は「あの手この手使って時間を稼ぎながら3時間しゃべり続けました。実質的な意味がないのはもちろんのこと、結局、被害を受けるのは残業している官僚さんや国会関係者の皆さま。ザ・時間稼ぎには、いくら野党でもお付き合いできない」とバッサリだ。

 れいわ新選組の大石晃子共同代表は「もう自民党も喜んでお祭りみたいになっているような雰囲気で、山井さんのボケみたいなトークにやんややんややっていて、和やかな祭りといいます、私には不快だった」と苦虫をかみつぶした。また採決時に大石氏はフィリバスターを繰り出した立憲は当然、牛歩戦術を取るのかと思ったが、「私しかやってへんやんけ」と拍子抜けしたという。

「もしかして今晩、ほかにも解任決議が出た場合は立憲が牛歩するかもしれないのでワンチャンかけたい」と期待を寄せたが、その後の鈴木俊一財務相の解任決議案の採決で牛歩したのは大石氏と同僚の櫛渕万里衆院議員の2人だけだった。